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お知らせ

 退院した後、2週間が経った。痛みは来なくなり、少しは快適に過ごせるようになった。

 3月になったので、収録に関するお知らせが色々と届くようになった。そして、もう1つ嬉しいお知らせが届いた。

 さえりからのメール。(『Title:♪♪♪よっしゃー♪♪♪』て…。どんだけ嬉しいことあったんだ?)

『To:田沢湖

 Title:♪♪♪よっしゃー♪♪♪

 本文:あのね!!7月から、夏浜に戻って来れるよ!!転勤から1年経ったってのもあるし、太刀田本社の地震からの復活を補助するとかってことで、また戻って来ます!!』

田沢湖は嬉しさの余り、すぐに返信した(誤字だらけの文章で)。

『To:さえり

 Re:♪♪♪よっしゃー♪♪♪

 本文:本土に!?思ったより速く戻って来るんだね!嬉しいよ。7月…てことは総代はそっちで終わらせてから戻ってくるのか。とにかく、嬉しいよ!速く戻って来てww』

 (よし。さえりが、さえりがついに、戻ってくる!!中学生のうちにまた会える!一緒に卒業できるんだ!嬉しいな…。)


 次の日。田沢湖は卓球部の全員に、さえりが戻ってくることを伝えた。皆喜んでいて、戻ってくるのが待ち遠しくなってしまった。

 部活を終えて帰ろうとすると、田沢湖を含めた例の5人が職員室前に集められた。1枚の紙。書かれている内容は『移動手段の件 春めいて参りました…(中略)…移動手段について、恐らくはホテルまで保護者の送迎となっておりましたが、局の車を出せることになりましたので、皆様の方で集合場所を決めていただければそこに伺って乗せて行きます。……』とのことが書かれていた。

「あ、そう言えば…」

見夜が何か言いかける。全員が見夜に注目する。

「私達インタビュー受けるホテルって、料理すごく美味しいらしいから、全員で夕食食べてったらどう?てお母さん言ってたんだけど、そうしない?」

「いいね。けど、金かかるくね?」

田沢湖が言う。

「親に出してもらえばいいんじゃないですか?」

みいさが言う。

「けど、そんな簡単に出してくれるかな…?」

「大丈夫ですって!」

どうやら、夕食をホテルで食べてから帰るような話にまとまったようだ。

「あの、集合場所決めないといけないんじゃないですか?」

夢々子に言われて思い出す。

「あ、そうだな。」

「どこにしますか?」

「うーん…学校の近くのバス停ぃ?」

「全員わかる場所だし、そこでよくない?」

見夜が賛同する。他の皆もうなずいている。

「じゃあ、そうしよう。」

 こうして、インタビューの収録のだいたいの日程が決まった。集合場所は、学校の近くのバス停に午後2時。ホテルでのインタビューが3時から始まり、終了が5時。夕食を食べてから、7時過ぎにはホテルを出発。(はぁ…。はっきり言って気が重い…。女子4人に男1人、しかもインタビュアーまで氷河岸アナ。保護者は来ないから男は僕だけ…。はぁぁ…。ま、いいか。)

 

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