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同郷の人は意外と多かった。

更新、再開、出来たらいいな・・・




「今後の一生に関わることじゃから急いで決める必要はないのじゃが、お主は冒険者の道を選ぶのじゃな?」


「はい。冒険者として世界を見回りながら自分に合った職を探そうと思います。」


 私がどこまでやれるかどうかわからないけれど、やれるところまでやってみてやってみようと思う。まぁ、リセットボタンとかデ?ルー△とか『おぉ、○○よ。~~』から始まる台詞があるような死んでもやり直せるゲームの世界ではなく現実なのだから慎重に石橋を叩きながら冒険するけど。


「ではそのように手配をしよう。ところでお主はなんという世界からやってきたのじゃ? もし同郷の者が居て相手の都合がつけばその者にこの世界、フリストの案内を頼もうと思うのじゃが。」


 同郷の人? それはもしかして自分以前にあの神様に強制的に転生させられてしまった不幸なお方がいるのだろうか? 実は人間を自分の都合で理不尽に殺し、転生させるという所業は初犯ではない? いや、そんなことはないと信じよう。あの怖い、いや真面目で誠実な天使が側についているのだからきっと違うのだろう。


「どうかしたかの?」


「いえ、何でもありません。私が以前居た世界は『地球』といいます。私はその地球の『日本』出身です。」


「ふむ。地球の日本出身から…となると水野、不破、九十九、水原兄弟、綾川、扇屋の六人がおるのう。」


「え、そんなにいるんですか?」


「雪月花というパーティなのじゃが、構成メンバーの殆どが地球の日本出身じゃ。とはいっても、わしが連絡をとれるのは水原ただ一人じゃがのう。不破とは連絡はとれんこともないが、素直にここに来るかどうか。まぁ、こんじゃろうなぁ。あやつは。」


構成メンバーが殆ど日本人ってすごい確率なんじゃ? もしかして全員同時にこの世界に来たのだろうか? そんな集団で人が死んだり行方不明になっていればニュースで流れていそうだけれど。そんな記憶は私にはない。


「とりあえず水原と連絡をとってみるかの?」


「はい、お願いします。ところで不破さんは何故素直に来ないんですか?」


「それはのぅ、不破は自分の師匠シルヴィアと会いたくないのじゃよ。ここに来ればシルヴィアと顔をあわせることになって、理不尽なことを押し付けられるからのう。まぁ、シルヴィアの命令には絶対に逆らわんからシルヴィアを通じれば来るじゃろうが、不破が不憫なのでどうしてもと言わん限りは呼ばん方がいいじゃろう。」


 その不破とシルヴィアという人はどういう師弟関係なんだろう?


「その連絡をとれるという水原さんは二人兄弟なんですか?」


「風李、氷李の双子で見た目はよく似ておるが二人を見間違うことはないじゃろうな。まぁ、それは会ってからのお楽しみじゃが。連絡をとれるのは弟である風李の方じゃ。氷李は直接連絡はとれんのう。」


 双子でよく似ているのに見間違うことはない? 二人の服の趣が全く違うということ? 声が全然違う? いや見間違うことはないということは声ではないし。


「さて、案内人の話はひとまずおいておくことにして先に冒険者としての身分証明書を作るとしようかのう。」


 身分証明書か。日本ではとにかく身分証明書がないと不便だった。特に顔写真が入っている証明書。この世界でも身分証明書は重要なのだろうか?


「このカードがお主の身分証明書となるのじゃが、このままでは何も書いておらんただの白くて硬いカードじゃの。」


そういいながらリースさんは私に一枚のカードを渡してくる。それを受け取り裏表見てみるが、白くて何も書いていない。表面はどちらもつるつるしている。サイズは何故か小さなタブレットぐらいのサイズ。


「これにお主の血を一滴垂らせば身分証明書として使えるようになる。ちょっと痛いかもしれんが最初だけじゃから我慢することじゃな。」


 そう言ってリースさんは糸を通す穴がない裁縫針っぽいものを渡してきた。これって何に使う針だろう?まち針じゃないっぽいし。そんなことを考えながら私は針を左手の親指と人差指で摘んで右手の中指にぷすりとさした。そして血が出てきたのを確認して針をリースさんに返してからカード中央に右手中指を押し当てた。











嘘予告











「冒険者という名の職業をとりあえず得た真智子!」


「とりあえずって何よとりあえずって。」


「冒険者なのに冒険しない真智子!」


「何よそれ。」


「次回、冒険者真智子

  脱引き篭もり生活!」


「君はこたつにみかんのトラップから出られるか?!」

嘘予告を後書きに持ってくるかそのままの形にするのか。

そしてこたつに蜜柑という神器に打ち勝てるのか私?!

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