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僕らの絆は余りにも脆くて、
「キライ」
この口が君にそう言えば、
この肩に君が触れなくて、
この目に君は映らなくて、
この手に君の温もりがなくて、
僕らの絆は余りにも脆くて、
これまで築いてきたモノはなんだったのかな、
なんて考えても、もう遅くて……。
また、やり直せるかな?
また、君と手を取り合えるかな。
また、君が目に映るかな。
また、君が肩に触れて隣で笑うかな。
「ゴメン」
僕らの絆は余りにも脆くて、
ここからまた、脆い絆が結ばれる。
だけど、それで良い。
それで良いんだ。