新しい魔王の力
エカテリーナと王城を目指しているとき、一つの村で異様な光景が広がっていた
誰に話しかけてもまるで会話にならない
定型文のような事だけを延々と繰り返す
なんだこれは?
「これは、おそらく呪いだね」
エカテリーナはそう答える
「呪い?じゃあ、この人達は・・・・」
「呪いを解除するには、神聖魔法で回復するか、術者を倒すしかない」
じゃあ、この仮面も作った奴をシバけば外せるということなのか?
誰かはわからないが
「おそらくこれが新たに誕生した魔王の力なんだろう。急ぐよ」
そう言って、エカテリーナは足を速める
辿り着いた王城の前にはエイダとクルトの姿もあった
「やっぱりお前達も来てたのか」
これで勇者パーティーの4人が揃った
まずは王城に行き、国王に話を聞かないと
しかし、一歩遅かった
王の間に入ると、見慣れぬ何かがいる
「邪魔が入ったようだな」
そう言い放つ、謎の人影
ウェーブのかかった長髪にエルフのように尖った耳
吸血鬼のような牙と大きな羽も見える
その手にはリーゼの姿もあった
「娘は預かっていくぞ。神聖魔法などというものは我が支配の邪魔にしかならないからな」
まさか、こいつが新しい魔王なのか?
国王が魔王に向かい抵抗を見せる
「ま、待て」
しかし、突如国王の体が黒い霧に包まれた
なんだ?
何が起こっている
魔王はリーゼを抱えたままいずこかへ飛んでいった
「大丈夫か?」
俺は国王に尋ねた
「次のレベルまではフレイは1422、エイダは376・・・・」
国王が意味不明な事を言っている
・・・・これはまさか
「ああ、魔王の呪いだね」
エカテリーナがそう告げる
遅かったか・・・
国王よ、魔王は必ず倒す
リーゼも助け出す
しばらく待っていてくれ
俺はそう決意を決め王の間から去っていく
「復活のパスワードは、さこりにぺ・・・・」
一人残した国王の言葉が、王の間に響いていた
町の住民に話を聞くと、謎の人影が西に飛び去っていったらしい
西か・・・・・
とにかく魔王を追わねばならない
しかし、話を聞くと西の方角には険しい山脈が連なっているらしい
地形も複雑で、川で道が塞がれていたり、樹海なんてのもあるようだ
そこを抜けて魔王の城を探さなくてはならない
ほとんど無理ゲーだ
空から探すしかない
「何か、空を飛べる乗り物とか知らないか?例えば気球とか」
クルトに尋ねてみた
「気球?なんだそれは」
「いや、だから大きな風船というか・・・・」
この世界には気球が無いのか
では作るか
いや、気球なんて作れるのか?
素人が作った気球で、もし落ちたらゲームオーバーだ
そんなクソゲーがあったら間違いなくソフトを叩き割るだろう
ならば、他に何か空を飛べるようなものは・・・
飛空艇か?
いや、気球が無いのに飛空艇なんかあるわけないだろ
となると、巨大な鳥に乗せてもらうとか・・・・
「あ・・・」
そうだった
いた
俺達を乗せて飛べそうな奴が




