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あんたって最低!!

作者: ことり。

ある同棲カップルがいた。



彼女は都内で働くOLだ。



出会った頃は彼氏も仕事をしていた。



でも付き合って3ヶ月くらいしたら、段々と働かなくなっていった。そして遂には仕事を辞めて彼女のアパートに転がり込んで来たと言うわけだ。



彼女「ねえー。仕事見つかりそう?」



彼氏「探してるよ。今日もハローワークに行くよ。心配しないで!今月中には決めるから!」



彼女「そうなんだ。分かった!頑張ってね!」



彼氏「ありがとう。」



その言葉を聞いて彼氏を信じて待とうと心に決めた彼女だった。



それから彼女は彼氏に仕事が決まるまでは、自分が頑張って支えようと思い、OLの他に夜に皿洗いのバイトまでして生活費を稼いだ。



なので平日は夜遅くに帰ってくることが多く家を空けることが多かった。



家に帰ると彼氏が家事を全部してくれていて、美味しい夕飯も作って待っててくれていた。


でも最近は家のインテリアがメンズライクな感じになって彼氏の好みだしまぁ良いやと思って過ごしていた。


ある日夜に彼女が歯ブラシをしようとしたら、歯ブラシが無くなっていた。


彼女「ねえー。私の歯ブラシしらない?」


彼氏「あー!ごめん!傷んでたから今日捨てたんだ。今から買ってくるね!」



彼女「うん。ありがとう。」



それから彼女は自分の私物が無くなっているのに段々と気づき彼氏を問い詰めた。



彼女「私のお気に入りのアクセサリー無いんだけど。あとバックとか色々なくなってない?」



彼氏「あー。あれね。勝手では申し訳ないと思ったんだけど、質屋で売って自分のお小遣いにしたんだ。でもそれは君にこれ以上負担は掛けれないと思って、仕方がなくしたことなんだ。」


彼女「そうなの。お小遣いは毎月渡してたけど足りなかったの?」


彼氏「うちの親遠くに住んでるだろう。会いに行くのに交通費掛かるから。君とのことも親に話してるんだ。君との将来のこと。」


彼女「将来の事?!嬉しい!私もあなたの両親に会いたいなぁ。」



彼女は彼は自分とのこと真剣なんだととても嬉しく思った。



ある日、彼女は仕事中に体調が悪くなり家に帰った。



アパートの鍵が空いている。玄関にピンヒールがあった。

入ると見知らぬ女と目が合った。


女「きゃー!誰?!」



彼女「あなたこそ誰よ!ここ私の家なんだけど!」



彼氏「え?!何で?!会社は?!」


彼女「私の居ない間に女連れ込んで何してんのよ!」


部屋を見渡すと彼女の写真、お揃いのコップ、服などどこかにしまっているみたいに不自然に何も無かった。



彼女は一瞬で今までの行動全てが嘘だと言う事、裏切っていたと言う事を悟った。

しかも自分の家かのように装って女を連れ込んでたこと。彼女は別れる決心をし思いっきり彼氏にビンタをし、外に追い出した。


そして最後にこう言い放った。



彼女「あんたってほんと最低!!」






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