IQ1億のネコちゃん
IQ1億のネコちゃん
うちのネコちゃんは、IQが1億ある。
まず、夫が右手でコップを掴み、ビールを飲む瞬間を狙って、右側からおかずを盗る。
夫は杯を飲み干すためにやや上向きになる。死角が生まれるから、そこを突いてくる。
盗られたおかずは、とんかつ、からあげ、パンなど、数え切れない。
次に、ホットカーペットを理解している。
うちはホットカーペットを半分だけつける時があるのだが、ちゃんとあったかいほうで暖を取る。
暑くなりすぎると、もう半分へ移動する。
さらに、鏡を理解している。
鏡に映っているのが自分だと分かっているから、鏡に対して威嚇しない。
鏡越しに私が話しかけると、鏡の中の私と目を合わせて、「ナァ。」と返事する。
ビデオ通話もできる。
通話者が名前を呼ぶと、コネコちゃんは必死に携帯の後ろに回って、その人間を探す。
だが、ネコちゃんは画面を見て、「ナァ。」と返事する…!
最後に、最近あった『IQ1億事件』を紹介する。
私は夫のお弁当のおかずのところは、前日の夜に詰めておく。
その日は、白ネギの豚バラ巻きを入れた。
ほんの10秒ほど目を離したら、ネコちゃんが調理台の上で夫のお弁当を食べまくっていた。
慌てて抱っこして下ろす。
白ネギの豚バラ巻きが……無い……!!
猫はネギを食べてはいけない。
最悪、死に至る。
私は半狂乱で夫に連絡し、夜間動物病院を捜した。
ふと、床を見ると…
白ネギがバラバラと落ちていた……!
つまり、ネコちゃんは、外側の豚バラ肉だけを食べ、中身の白ネギは器用に床へ捨てていたのだ……!!
IQ1億のネコちゃんとともに、これからも楽しく生きていく。
ちなみに、コネコちゃんは真逆で、IQが1しかない。
IQ1の頭でエケチェンらしく、あざとく生きている。というか、とても可愛い。
コネコちゃんのおバカエッセイも、書けたらなと思う。