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第一話

雨が降っていた。小雨でサーサーと降っている。


あるはずの月明かりは分厚い雲で覆われ、ただ人工的なギラギラとした光が反射し、より一層ギラギラしている。


世界は不平等で満ちている。

生まれながらの才能とか周囲の環境とか生まれた場所とか

だから私はゲームが好きだ。気づくと、ゲームにのめり込んでいる私がいる。

大学には行っている。成績は中の上と言ったところだろう。

でも、それども、私は違う、と言うより、当てはまっていないような、

そんな、ぼんやりとした違和感がずっとあるんだ。


そんなことを考えながらギラギラとした光の中へ飛び込んだ。

落ちていく、地面へと近づく、悔いはない。


この世界にさようなら



大学生、涼風ことはビルが立ち並ぶ大都市で死んだはずだったが…


何かが聞こえる。

死に損ねたか。重い目を上げる。ぼやけてよく見えない。目を瞑る。誰かの声がする。

うるさい、そう思いながら目を開けた。

そこには、私が知っている世界はない。

昔の日本の服を着ている。着物だ。着物を着ている女が私を見る。

「藍星」

その女が言った。

違う私の名前は涼風ことだ。

「私のかわいい子」

私はお前の子なんかじゃないぞ!!

あれ?今私喋ったよな?なのに口が動かない。まさかと思いぼやけている視界で手を見るとそこには赤ちゃんの手があった。

悟った。

私はまた生きていかなければならないのかと。



















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