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牡羊座は鍋のなか  作者: みきくきり


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オチル Falo




 ふたたび空を引き裂くやんちゃ坊主。


 空の色が気にいらず、赤がいい、青がいい、とわがままを言う。


 地上に生きるわたしたちは、見上げることしかできない。


 あんな乱暴なことをしても、彼は不思議と責められない。


 むしろ、元気があってよろしい、積極的に生きている、とめられさえする。


 耐えるわたしたちは、消極的というわけだ。


 彼はそのうち、大地の色にまで不満を感じて裂きはじめるだろう。


 その時、地上の生き物はどこへむかって落ちていけばよいのか?


 やんちゃ坊主がかつて鼻でわらった、わたしの仕事、詩作。


 これはわたしが密かに進めている、宙を歩く練習である。





 Fino





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