いざダンジョンの外へ ドラゴン戦
AI君大丈夫かな……修正することはほとんどしてないんだけど怪しいところがある…?
健太はマリアを連れて外に出ることにした。
外に出る前に健太は彼女に確認をする。
「あの……マリアさんは外がどうなっているのか知っていますよね?自分がどこにいるのかも……」
「はい。ここは帝都の近くにある地下迷宮の入口ですね」
「あ、あのですね。この世界には俺達の他に、人間が沢山いる場所があるんです。その場所は、その人達が住んでいる街なんですよ。その人達は人間と呼ばれているので、俺達の敵なんです」
「はい。それは知っております」
「え?そうなんですか?えっと、それはつまり……」
「はい。人間のことも存じておりますよ」
「そうなんだ……。マリアさんは一体どこから来たの?」
「私はずっと遠くの国から来たのです」
「そっか……。でも、どうやってここまで来たの?」
「私は旅をしている途中でした。そして、たまたまこのダンジョンを見つけたのです」
「へぇ~。ここがダンジョンだと知っていたの?」
「いいえ。ダンジョンだということは知りませんでした。ですが、近くにこんなに大きな空間があるのですから、恐らくは巨大な洞窟の類だろうと推測しました」
「なるほどね。マリアさんって頭が良いね」
「ありがとうございます。それと、もう一つだけお願いがあるのですが……」
「ん?何だい?何でも言ってみて」
「その……私のことは呼び捨てにして下さい」
「え?そんなこと?うん。わかった。マリア……これで良いかい?」
「はい。とても嬉しいです。それと、私からも一つだけ質問があります」
「え?あ、ああ。良いよ。何でも聞いてくれ」
「では、健太様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、そういえば自己紹介がまだだったね。俺は夏目健太。職業は魔法使いだよ」
「ナツメケンタ様ですね。素敵なお名前だと思います」
「ははっ。ありがとう」
(いきなり呼び捨てだったから少し驚いたけど、別に問題ないか)
「私はマリア・ゴールドと申します。職業は僧侶です。レベル23になります。それと、健太様と出会えて本当に良かったです。改めて、これからよろしくお願い致します」
「こちらこそよろしく。それと俺達は今から外に行こうと思うんだけど、マリアはこのダンジョンの中を一人で探索したことはある?」
「はい。一応は」
「なら大丈夫か。それじゃ、まずは外に出よう」
「はい」
こうして二人はダンジョンの外に出るのであった。
マリアはダンジョン内を迷うことなく、出口まで辿り着いた。
健太の知らないところで、マリアは何度もこの場所に来ていたようだ。
二人が地上に足を踏み出した時、太陽は既にに沈みかけていた。
「ふぅー。ようやく外に出られたな」
「そうですね。久しぶりに太陽の光を浴びました」
「そっか。マリアはいつも暗い所にいたんだね」
「はい。そうですね」
「とりあえず、日が暮れる前にテントを張ろうか」
「はい。分かりました」
健太とマリアは森の中に入り、野営できる場所を探すことにした。
しかし、二人の視界に広がるのは鬱蒼とした森ばかりである。
「やっぱりこの辺りは人が住んでいないみたいだな」
「はい。それに魔獣の気配も感じられません」
「それなら、ここで夜を過ごすか」
「でも、何もありませんよ?」
「確かにそうだな。よしっ!木を集めて火を焚こう」
「それが良さそうですね」
健太は手頃な木の枝を拾い集めて、マリアと一緒に大きな焚き火を作る。
そして、マリアはバッグの中から水筒を取り出して、中の水を鍋に入れて沸騰させる。
やがて水が沸いたのを確認すると、彼女は干し肉を入れて煮込み始めた。
「美味しそうな匂いがするね」
「ふふ。そうですか?でも、もう少しかかりますよ」
健太は料理が出来るマリアを見て、凄いなと思った。
一方のマリアはというと、干し肉を入れただけですぐに出来るとは思っていなかった。
だが、これは彼女が特別なのではなく、普通のことである。
健太はマリアが食事の準備をしている間に、自分が着ているローブを脱いで、彼女の着替えを用意する。
しばらくして、料理が出来上がる。
「はい。どうぞ」
「いただきま~す」
マリアの作ったスープは味は薄かったが、健太の身体を温めてくれた。
「うん。美味しいよ」
「ありがとうございます」
食事を済ませた二人は交代で見張りをしながら眠ることになった。
最初は健太が見張りをする。
健太は地面に横になって眠りにつく。
―――――3時間後。
健太はマリアに声をかけられて目を覚ます。
「ん……?ああ……おはよう」
「はい。おはようございます」
「ん?どうかした?」
「実は……私、お腹が空いてしまって……」
「あ、ああ。そういうことね。分かった。すぐ用意するね」
「あ、ありがとうございます」
健太は荷物から食料を取り出そうとしたが、その手を止めた。
「あのさ、マリアのバッグの中にパンとかある?」
「えっと、はい。ありますよ」
「そっか。じゃあさ、俺が食べ物を出すから、バッグから取り出してくれないかな?」
「はい。分かりました」
マリアは素直に了承すると、自分のリュックサックの中を探る。
「あっ。ありました」
「うん。それじゃあ、よろしく」
健太はマリアにパンや野菜を渡していく。
「こんなものしかないけど良いかい?」
「はい。ありがとうございます」
マリアはパンを一つ食べる。
「あ、このパン。とても美味しいです」
「それは良かったよ」
マリアは続けてパンを食べると、今度は野菜を食べ始める。
「こっちの野菜も美味しいです」
「喜んでくれて良かったよ」
マリアは次々と食べ物を口に入れていき、あっという間に食べ終えてしまった。
「ごちそうさまです」
「お粗末様です」
「ふぅー。お腹いっぱいです」
「満足してくれたようで良かったよ」
「ありがとうございます」
「それじゃ、次は俺の番だね」
「よろしくお願いします」
健太はマリアからバッグを受け取ると、テントを取り出した。
「これで寝るんだけど、大丈夫そう?」
「ええ。問題ないと思います」
「そっか。それじゃ、早速テント「そっか。それじゃ、早速テントを張っていこう」
「はい」
健太は慣れた手つきでテントを張る。
一方、マリアは初めて見るテントに興味津々である。
「わぁー。このテントって何ですか?」
「これはテントと言って、雨風を防ぐ為の道具だよ」
「へぇー。これなら外で眠ることができますね」
「そうだね。ただ、今日はこれしか持ってきてないんだ」
「そうですか……。残念ですね」
「また、明日探せばいいよ」
「そうですね。頑張りましょう」
こうして、二人はテントの中で眠りについた。
翌朝。
テントから出た二人は朝食を取った。
その後、テントとテーブルセットを収納する。
「よしっ!テントも片付いたし、今日もレベル上げをしに行くか!」
「はい!でも、魔獣がいないんじゃ意味がないですよね?」
「う~ん。とりあえず北に向かおう」
「分かりました」
二人は森の中を歩いて行く。
「あ、あの……もしかして魔獣と遭遇するのではないでしょうか?」
「うん。魔獣の気配を感じるからね」
「そ、そうなのですか!?」
「安心して。マリアには指一本触れさせないから」
「健太さん……」
マリアは健太の言葉を聞いて感動していた。
一方で、健太はマリアが緊張しているように感じていた。
――その時。
茂みの中から一体の狼のような魔物が現れた。
「ガウゥッ!!」
「ひゃっ!あ、あれは!?」
「マリア。下がってて」
健太はバッグの中から武器を取り出す。
それは剣と盾であった。
「ガウッ!ガルルルルーッ!」
健太が武器を構えると、狼型の魔物は威嚇を始めた。
健太はゆっくりと近付いていき、やがて距離を詰めると、狼に向かって飛びかかった。
「ハッ!!ハァッ!!!」
健太は掛け声と共に何度も斬りかかる。
「グルルル……」
やがて、狼は息絶えた。
「ふぅ……終わった……」
健太は汗を流しながら安堵する。
「あの……お疲れ様です……」
「うん。ありがとう」
「あの……怪我とかありませんか?」
「うん。大丈夫だよ」
「あ、あの……助けてくれてありがとうございます」
「気にしないで。それより、早く行こう」
「は、はい」
健太はマリアを連れて歩き出す。
マリアは先程の戦闘を見て、改めて感心した。
(凄いなぁ。私なんかより全然強い)
――1時間後。
森の奥へと進んでいく。
すると、開けた場所に出る。
そこには洞窟があった。
「あそこに入ろう」
「はい」
健太は中に入る。
しばらく進むと、広い空間に出た。
「ここってボス部屋かな?」
「え?これが?」
「うん。この部屋の奥に階段が見えるし、間違いないと思うよ」
「へぇー。初めて見ました」
「そう?俺は結構見たことあるけど」
「へぇー。やっぱり冒険者だからですか?」
「まぁね。俺、学生だけど一応、冒険者のライセンス持ってるよ」
「す、すごいです!さすがは私の命の恩人です!」
「そんな大袈裟なものじゃないよ」
「いえ!私は本当に感謝しています!」
「あ、ありがとう」
健太は照れ臭そうにしている。
「ところで、どうしますか?」
「うーん。奥に進むしかないよね」
「そうですね」
二人は更に進んでいった。
やがて、大きな扉の前に辿り着く。
その先には大きな影が見えている。
「この先がボス部屋だね」
「はい。いよいよですね」
「じゃあ、開けるよ?」
「はい」
健太は扉を開ける。
「グルルルル……」
目の前には巨大なドラゴンがいた。
「グオオォーッ!!」
健太達の姿を確認すると、吠えた。
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
二人は思わず耳を塞ぐ。
「こ、これは……まずいかも」
「ど、どうするのですか!?」
「とりあえず、逃げよう」
「わ、分かりました」
2人は走り出した。
「グアアアッ!!」
ドラゴンは2人を逃さないとばかりに追いかける。
「くそっ!速いな」
「このままだと追いつかれます!」
「そうだね。仕方がない。戦うか!」
健太は立ち止まり振り返った。
「えっ?」
マリアも足を止める。
「マリアはここで待っていて」
「あ、危ないですよ!」
「大丈夫だよ」
「でも……」
「心配しなくていいよ。すぐ終わらせてくるから」
「はい……。気をつけて下さいね」
「ああ」
健太は前を向いた。
「グルルル……」
「よし。やるか」
健太は剣を構えた。
「グルアァッ!!」
ドラゴンは大きく口を開けて炎を吐きだす。
「おっと」
健太はジャンプして避けた。
「ガルルッ!!」
今度は爪で攻撃してくる。
「フフン♪」
健太はその攻撃を余裕で避ける。
そして、カウンターで斬りつける。
「ギャウゥンッ!?」
「おらぁっ!!」
さらに追撃する。
「ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガガウッ!ガウッ!」
健太の攻撃を受けて、ドラゴンは怯んでいる。
「これで終わりだっ!!」
健太は渾身の一撃を放つ。
「ガウッ!ガウッ!ガウッ!ガウッ!」
だが、まだ倒れない。
「ちぃっ!!」
健太は舌打ちをした。
――その時。
突然、マリアが叫んだ。
「今です!!止めを刺してください!」
マリアの声を聞いて、健太はニヤリとした。
「おう!!」
返事をして、剣を振りかぶる。
「グルルル……」
ドラゴンは苦しそうな声を出す。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
健太の身体に魔力が集まる。
「グ……ル……ル……ル…………」
やがて、力尽きた。
「ふぅ……終わった……」
健太は息をつく。
「お疲れ様です」
マリアは笑顔で出迎えた。
「うん。ありがとう」
健太は微笑みながら答える。
「それでは、戻りましょうか」「うん」
二人は来た道を戻って行った。
なんか急展開過ぎてるので途中からゆっくり展開するように設定しましたが、、、う~ん。。。