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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、偽物注意報発令中!?
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#90 偽物!?

「マスターおはようございます。」


ゼロがグラトニーに話しかける。


「あぁ、おはよう。」


ここまではいつも通りだった。


「ゼロってさぁ、可愛いよね。」


「!?」


いきなりグラトニーがゼロを口説き始めたのだ。


そこに居合わせたミルドも口をアングリとかけている。


「どどどどどどど、どうしたのですかマスター?いつもはそ、そんな冗談は言わないはずですが……。」


ゼロは表情は変えないものの口ぶりで動揺している。


「まぁいいや。ミルド、お前はいつも思うがいい筋肉してるなぁ。」


「あの、私はスケルトンなので筋肉はないのですが。」


ミルドは目をパチクリと見開いてしばらく固まっている。


「きょ、今日のマスター何か変じゃないですか?」


「私もそう思う。いつになく冗談を言っているような。」


「それは私が可愛くないって言ってるのですか?」


ミルドとゼロがヒソヒソと話していると扉が開く。


「みんなおはよ〜って……。」


扉から出てきたのはグラトニーであった。


「お、ようやく起きたか。」


さっきまで冗談を言いまくっていたグラトニーが扉から出てきたグラトニーに話しかける。


「お、俺がもう一人!?」





朝起きると目の前に俺がいた。


そいつはイケメンな顔立ちも服装もそっくりそのまま俺なのだ。


ただ違うことといえば目の色が紅い色だったことだ。


「どっちが本物なのですか?」


「あ、俺が偽物。」


「素直に認めるんだ……。」


俺は呆然とした。


「なぁ、お前は何者なんだ?どうして俺そっくりなんだ?もしかしてドッペルゲンガー?俺死ぬの?」


「あー、そう一気に質問すんなって。頭脳もお前なんだから覚えらんねぇよ。」


「あ?馬鹿にしてんのか?」


「馬鹿にしてる。」


「てめぇぶち殺すぞ。」


そう言って俺は偽物に殴りかかる。


しばらく殴り合ったところで二人は疲れて寝転がった。


体力も俺並みなんだな。


「結局お前はなんなんだよ。」


「俺か?俺はなぁ。」


偽物はむくりと起き上がり、机の上に飛び乗る。


「俺は……そうだな、ダークグラトニーとでも名乗っておくか。お前の完全複製コピーとして作られた生物だ。」


「コピー?」


「あぁ、お前の思考回路、肉体、記憶などのほとんどをコピーされたドッペルゲンガーみたいなもんだな。」


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