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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【最終幕・後編2】セカイのためなら何度でも
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T-149 ラグナロク

かつてないオーラが、覇気がゼルディアを威圧する。


ゼルディア「今のお前らじゃ、俺には勝てねぇ!!」


ゼルディアも剣を握る。


先ほどまで受けたダメージはグジュグジュと歪な形へ変貌する。


再生とは言い難い変貌が傷をいやす。


ミルド「なんと奇妙な……。」


まるで大地を飲み込むようにゼルディアの体がうねり、全てを喰らい尽くしていく。


ゼルディア「お前らのスキルが食えないなら、自分の最大限の力でお前らを捻り潰す。」


聖夜「奇遇だな、俺も同じこと考えてた。」


武術を凌駕する力を持ち、魔術よりもコストの少ない圧倒的な能力、エクストラスキル。


その力を投げ捨て、三人は戦場に立った。


聖夜「やろうぜ、最初で最後の魔術と武術の殴り合い!!」


ミルド「私の武が神へ届くかどうか、楽しみです。」


ゼルディア「威勢だけは認めてやる・・・よっ!!」


ゼルディアが剣を投擲する。


圧倒的な力で投げられた剣は聖夜めがけて回転しながら飛んでくる。


しかし、その剣をミルドがはじき返す。


ミルド「届かん。」


ゼルディアは今度は弓を地面に打ちこむ。


分裂した矢は地面を分け進み、地面を抉る。


聖夜「面白い使い方だな。」


しかし、それらすべてを聖夜の魔術が打ち消す。


聖夜「・・・ぶっつぶれろ!!」


聖夜の手から放たれた光球が雲を突き抜け空へと飛んでいく。


そしてそれは空中で分裂を繰り返し、魔術の流星群となって地上へ降り注いだ。


ゼルディアはそれらをすべて一蹴し、腕にはめた神器を発動する。


ミルド「遅い!!」


ゼルディアの意識が上空へ向いたとき、すでにミルドは懐へもぐりこんでいた。


ミルド「四十四式・空絶!!」


ユラユラ揺れる刀身がゼルディアを切り刻む。


ゼルディア「遅ぇのはどっちだ。」


腕から閃光が放たれる。


砲型神器ムヴァンから圧縮された魔力が放たれる。


ミルド「くっ!!」


ミルドは防御が間に合わず、吹き飛ばされる。


ゼルディアも至近距離で発動してしまったため、自爆し負傷した。


ミルド「くそっ、さすがに硬いか。」


ゼルディア「やるじゃねぇか、認めてやるぜ。お前は隠者ハーミットの時よりも強い!!」


ゼルディアの体がまた、いびつに再生する。


ゼルディア「お前はいっつもいっつも俺に説教してきたな。勉学がどうとか剣術がどうとか・・・・・・、師匠ぶりやがって。だが、嫌いじゃなかった。アイツはいつも俺のことを考えてくれていた。」


ゼルディアはミルドを見る。


昔の面影を見ているのではなく、強敵であり神成聖夜の部下ミルドとして認識した。


ゼルディア「あの時の隠者ハーミットはもうどこにもいない、そうだろ?ミルド!!」


ゼルディアの第七の羽が黒く変色し、パンッと綺麗な星屑になって消えていった。。


聖夜「また形態変化かよ。勘弁してくれよ・・・。」


ゼルディア「安心しろ、これが俺の正真正銘最後の全力だ。」

そういえば今日誕生日でした。

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