T-147 相棒のもとを離れる選択
これで残るはアレイスターの無間錬成、オルルの終焉の力、ベルゼブブの世界変更の力、聖夜のコピーだけになった。
コピーされていない極夜とコピーしても使えないミルドも残っている。
アレイスター「とりあえず、次に負けるべきは私達三人ですね。」
オルル「そうだね、デカい傷与えて負けちゃおう!!」
ベルゼブブ「そういう悪だくみは悪魔の本領だ。」
聖夜の剣からベルゼブブがスッと抜けていく。
ベルゼブブ「一人でいけるか?」
聖夜「誰にモノ言ってんだこのバカ。」
ベルゼブブ「・・・これが俺とお前の最後の戦いだ。一緒に居てやれなくてすまねぇな。」
聖夜「・・・・・・ベルゼブブ、気づいてたのか。」
ベルゼブブ「俺様はずっとお前と一緒に居たんだぜ?それくらいわからなくて相棒は務まらねぇ。」
聖夜はベルゼブブの肩に手を置く。
聖夜「頑張れよ、ベルゼブブ。」
ベルゼブブ「お前もな。」
ゼルディアの前に三人が立った。
ベルゼブブ「アレイスター、それにその娘。手ぇ貸せ。」
アレイスター「言われなくても。」
オルル「パパがそういうなら!!」
その瞬間、ベルゼブブはオルルの槍へと入っていく。
オルル「うわっ、なにこれ!」
ベルゼブブ「いてて!!この槍住み心地わりぃな。おい嬢ちゃん、最大火力を出させてやる。体がどうなろうとも文句言うなよ!!」
オルル「もう覚悟は決まってますよ!!」
アレイスター「私は文句言いたいですけどね。」
アレイスターのスキルが発動し、いくつもの壁が空中に出現する。
オルルはそれを足場にし、天高く飛んでいく。
ゼルディア「うち堕とせば関係ねぇ!!」
しかし、ゼルディアの攻撃を遮るように壁が出現する。
アレイスター「させませんよ!」
アレイスターのスキル発動に必要なポイントがどんどん減っていく。
いままでの人生で集めてきたそのすべてをこの戦いに消費する。
一方のオルルはついに限界到達点へと達した。
ベルゼブブ「さぁ行くぜ、リミッター解除!!」
オルル「【終焉を喰らう者】!!」
槍に終焉の力が流れ込む。
ベルゼブブ「ぐぅぅぅ!!まだだ、限界まで行くぞ!!」
終焉の力が槍から漏れ出し、オルルを飲み込んでいく。
いつか聞こえたあの言葉が頭をよぎる。
『力から逃げるな』
オルル「もう逃げないって決めたの!!この力は極夜の隣に立つために・・・、みんなを守るための力だぁぁぁぁぁぁ!!!!」
天空からすべてを滅ぼす凶星が降ってくる。
ゼルディアはよけようとするが地面から動けない。
足かせが地面から伸びるように生えていた。
アレイスター「私の全てをポイントで作った足かせです。しばらく私は目覚めませんが・・・、彼らを信じましょう・・・・・・。」
アレイスターはドサリとたおれた。
そして凶星はもうすぐそこまで迫っている。
槍からはバキリバキリと異音がなっている。
オルル「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
槍がゼルディアの心臓を貫いた。
ゼルディア「か、がぁぁぁ・・・・。
着地したオルルは終焉の力を抑え込み、倒れた。
槍から出てきたベルゼブブは全身に傷を負い、オルルとアレイスターを担いで離れた場所へ歩いていく。
ベルゼブブ「後は頼んだぜ。」




