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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【最終幕・後編2】セカイのためなら何度でも
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T-144 地獄の皇帝

セイギ「アマノガワ君、そのゼルディアの倒し方とは痛い?」


アマノガワ「まだ確信してるわけじゃないしゼルディアに作戦がばれたらだめだから詳しくは言えない。でも・・・、やらないと何も始まらない。」


アマノガワはハジメをじっと見る。


ハジメ「な、なんだよ。」


すると、アマノガワはいつものヘラヘラとした笑顔で言った。


アマノガワ「ハジメ君。きみ、負けてくれない?」




ゼルディアの猛攻は止まらない。


神成聖夜の精鋭メンバー、そのどれもをあらゆるスキルを駆使して封じてくる。


聖夜「このままじゃ消耗戦、確実にこっちが削られるぞ!!」


ミルド「打開したいのはやまやまですが・・・、やつはアマノガワの【永遠を喰らう者(エターナルイーター)】で魔力は無限、あらゆる魔術を使ってきますよ。」


聖夜たちは徐々に押されている。


極夜「うぐっ!!」


極夜が被弾し、左腕を抑える。


オルル「極夜!!」


極夜「義手じゃなかったらタダじゃすまなかったかも・・・。」


負傷した極夜の肩を誰かがポンとたたく。


それは、先ほどまでアマノガワと話していたハジメだった。


ハジメ「どいてな極夜君。」


ハジメは自身の銃に金色の弾丸をこめる。


そして大きくため息を吐いた。


ハジメ「初めて会った仲間に『負けろ』なんて言われて信用できるかっての・・・。」


そして、ゆっくりと照準をゼルディアに合わせる。


ハジメ「・・・・・・でもよ。」


ハジメのエクストラスキル【平凡を喰らう者(ノーマルイーター)】を発動する。


腐った地面がさらに濃く、黒く染まっていく。


ハジメ「聖夜が信用してる仲間だ、信用に値するって思っちまったよ。」


銃から悪魔サタンが出てくる。


サタン「本当にいいのかハジメ。」


ハジメ「あぁ、まさか使うときが来るなんて思ってなかったけどな。」


銃口が紅く、燃えるように光り輝く。


ハジメ「せめて派手に負けてやるよ!!」


銃弾が発射された。


それは今までのどの攻撃よりもまぶしく輝いた。


ハジメ「俺を見ろゼルディア!!俺が、地獄の皇帝だ!!」


銃弾の通り道が腐りただれていく。


そしてその弾丸はゼルディアに命中した。


ゼルディアの体は着弾点から激しく腐っていく。


それと同時にハジメの体も腐っていく。


地獄の皇帝、それは痛み分けの弾丸。


ゼルディア「ぐぉぉぉぉ!!」


ゼルディアの固く強固な装甲が腐っていく。


あらゆる効果を打ち消し我を貫き通す銃弾。


しかし、代償に自身も同じ苦しみを受ける。


ハジメ「これでおれは戦線離脱、つまり負けだ。だが、装甲は剥したぜ。これでよかったのかアマノガワ!!」


ゼルディアの周囲に変化が訪れる。


アマノガワ「最高だよハジメくん。おかげでゼルディアの弱点がわかったよ。」


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