T-142 決死の防御
周囲がただれ、悪臭を放つ。
ミルド「くっ、地面がぬかるんで踏ん張りが付かない。」
ゼルディア「俺は・・・アイツに誇れる神であるために・・・・・・お前らに勝つ、勝たなきゃいけないんだ!!!!!」
ゼルディアの剣が黄金に輝きを放つ。
セイギ「そのスキルは俺の!!」
周囲が腐りうろたえる中、ゼルディアは高速で移動しゲッケイジュを切り裂いた。
月桂樹「ぐぁぁぁぁぁぁ!!」
極夜「ゲッケイジュ!!!!!」
月桂樹はその場に転げ落ちる。
月桂樹「はぁ、はぁ・・・。あと少し反射が遅かったら・・・。」
かろうじて生きているようだ。
ミルド「持久戦は危険、ならば一瞬で片づける!!」
ミルドの剣がゼルディアをとらえる。
ミルド「一零零式・王華繚乱!!」
百の斬撃、しかし・・・
ミルド「ぐぉっ!!」
そのすべてが反射された。
聖夜「まじかよ・・・。」
11人VS神の戦いだと思っていた。
だが、覚醒したゼルディアの前では11人VS11柱の神と同義。
覚醒した【全てを喰らい尽くす者】は対象を一体に絞らない。
目の前にいるすべての人物がゼルディアの食事対象であり、聖夜も例外ではない。
聖夜の【神を喰らう者】もコピーの力。
コピーをコピーすればどうなるのか。
答えは簡単、二倍になる。
つまり、現在のゼルディアの保有スキルは
【全てを喰らう者】【時刻ミノ右腕】【罪滅ボシノ左腕】【神を喰らう者】【終焉を喰らう者】x2【混沌を喰らう者】x2【頂を喰らう者】x2【楽園を喰らう者】x2【永遠を喰らう者】x2【魂を貪り喰らう者】x2【平凡を喰らう者】x2【悪を喰らう者】x2【有限を喰らう者】x2
ゼルディアは【時刻ミノ右腕】と【罪滅ボシノ左腕】でつかんだ神器を【終焉を喰らう者】と【魂を貪り喰らう者】で強化する。
ゼルディア「星刻ミノ一撃!!」
ゼルディアの容赦ない攻撃が全員を襲う。
ゼロ「私が・・・。」
そういってゼロはゼルディアに立ち向かう。
だが、あまりにも強大な一撃に怖気づく。
この攻撃を喰らってしまったらみんなが・・・。
聖夜「ゼロ!!」
聖夜の声が聞こえる。
聖夜「大丈夫だ、自分の力を信じろ!!」
その一言でゼロは迷いが消えた。
ゼロ「受け止めて見せる!!」
ゼロは【有限を喰らう者】を発動する。
ゼルディア「【有限を喰らう者】は俺も使えんだよ!!まとめて全員ぶっつぶれろ!!」
ゼルディアは【有限を喰らう者】で【有限を喰らう者】をなかったことにした。
だが、
周囲にダメージはなかった。
その代わり、ゼロは真っ二つに斬り裂かれた。
ゼロ「【有限を喰らう者】、対象は一つしか選べない。私が斬撃を無効化すると思いましたね。残念、私は衝撃をなかったことにした。だから、あなたの【有限を喰らう者】は発動しなかったんですよ。」
ゼロはゼルディアを馬鹿にした表情で鼻で笑う。
ゼロは上半身と下半身を分断され、地面に落ちた。




