T-136 創造
ゼルディア「油断とは恐ろしいものだ、雑魚の一撃を神が喰らうとはな。」
ゼルディアの心臓部から神器がゴロゴロと落ちてくる。
ゼルディア「次は油断しない、かかってこい雑魚共。」
ゼルディアは神器を構える。
弓型神器ペルメア、着弾前に無数に分離する神器。
網型神器ディーレン、対象を自動追尾し捕縛する。
そして剣型神器ムンドゥス、全てを破壊するゼルディアのための武器。
極夜「どうする、さっきの戦い方はもう使えない。」
三人は固まって身を固め、作戦を練る。
だが、神はそれを待ってはくれない。
100本に分裂した矢が極夜たちを襲う。
そしてその後方からは網が狙っている。
下手によければどちらかに引っかかり、剣で真っ二つだ。
オルル「私のエクストラスキルでも二つ同時には捌けないよ。」
ゲッケイジュ「大丈夫、僕とオルルが力を使えば!!」
二人はエクストラスキルを発動する。
オルルは終焉竜の力を一部開放し、網を破壊する。
ゲッケイジュは反射の力で矢を全て打ち返す。
だが、
ゼルディア「甘い。」
もうすぐそこにゼルディアがやってきていた。
二人めがけてムンドゥスを振り下ろす。
極夜「大丈夫、二人とも僕が守るよ。」
ガキィィィィン!!
金属のぶつかる音がする。
ゼルディア「俺のムンドゥスを、防いだだと?」
極夜「神器を扱えるのはあんただけじゃないってことだよ。」
極夜の手には、ゼルディアに吸収されていた盾型人造神器オブシディアンが握られていた。
極夜「僕の前世の名前は魔術師、魔術は創造だ。きっとこの力は前世の僕が本来持っていた力なんだ。」
極夜はエクストラスキル【夜明けを食らう者】を発動し、オブシディアンを召喚した。
極夜「僕の創造の力は、僕が思うだけであらゆるものが作り出せるんだ!!」
魔術の原点、それは創造するということ。
魔術の使えない極夜はその創造だけで魔術を再現したのだ。
極夜「僕は魔術の原点、魔術師。僕が創造すればどんなことだってできるんだ!!」
極夜の周囲に魔法陣が展開される。
どれもゼルディアの知らない魔法陣、なぜなら極夜が今考えたものなのだから。
極夜「魔力って概念は痛いほど知ってる、僕自身ずっと扱えなかった。だから誰よりも勉強した、だから再現可能だ!!」
魔法陣から無数の魔力弾が発射される。
途切れない、全く途切れない。
極夜は魔術を召喚しているだけであり、魔力弾に使用した魔力は全て召喚されたモノ。
極夜の魔力は一切減らない。
ゼルディアはだんだんと押され始める。
体中にいくつも傷跡を残した。




