T-135 最後の戦い
ゼルディア「俺は最強、俺は最強なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
無尽蔵の神器が体に吸収され、いよいよゼルディアの体が原型を失っていく。
神がかつて道具として使っていた神器が元の主へ戻っていく。
ゼロ「私の神器が・・・!」
アマノガワ「うわっ、僕のもだよ。」
アレイスター「どうやら、元の主のもとへ道具が帰っていくのですね。」
ミルド「・・・・・・、最後まで共に戦ってくれてありがとうムンドゥスよ。」
皆の神器が、人造神器がゼルディアのもとへ還っていく。
そしてミルドの持っていたムンドゥスだけがゼルディアの第三の腕に握られた。
ゼルディア「俺が最強・・・、俺が一番だ・・・。」
理性を失ったゼルディアは第三の腕を振りかざす。
ゼルディア「死をくれてやる、最後に言い残す言葉を考えておけ。」
極夜「僕たちは死なないよ、帰りを待ってくれている家族がいるんだから。いくよ二人とも!!」
オルル「任せて!!」
ゲッケイジュ「これで最後だ、終わらせよう!!」
絶対的な神。
対するはその神の子供、終焉の残り香、呪われた子。
戦力が圧倒的に足りていない、だがやるしかないのだ。
聖夜はその様子を見ながら静かに膝をついて倒れた。
それに気づいたのはベルゼブブとミルドだけだった。
極夜「行くぞゼルディア!!」
極夜の剣、カラクリとムンドゥスが激突する。
ゼルディア「人造神器如きが、本物の・・・神の神器に勝てるわけねぇだろぉ!!」
力任せの一撃に極夜は吹き飛ばされる。
極夜「ゲッケイジュ!!」
ゲッケイジュ「行くよ、【混沌を喰らう者】!!」
ゲッケイジュの覚醒エクストラスキルにより、衝撃を反転させさらに勢いを増してゼルディアに突撃する。
ゼルディア「何度やっても同じだ!!」
弾かれる、突撃する、弾かれる、突撃する。
スキルの効果により段々その力を増していく。
極夜「僕とゲッケイジュの合体業だ!!僕の体が壊れるまでこの反射は止まらないよ!!」
極夜は歯を食いしばる。
極夜「僕らは父さんや師匠、ゼロさんみたいに強くない、ハジメさんやセイギさんみたいに特別な存在もいないしアマノガワやアレイスターさんみたいに特別な才能があるわけじゃない・・・。」
身体がメキメキと音を立て、限界を知らせている。
ゲッケイジュ「極夜!!もう体がもたない、いったん止めよう!」
極夜「まだ・・・まだいける。まだ僕の体は壊れてない!!」
ゲッケイジュは躊躇するが友の覚悟を無駄にしないため、能力を使い続ける。
極夜「でも!!僕らの絆は父さんたちに負けてない!!出会ってまだ何十年もたってないけど・・・それでも僕らにはかけがえのない友情がある!!」
ゼルディアはびくともしない。
極夜の体にだけ負荷がかかる。
ゼルディア「こんなもの、いくらやろうと無駄だ。」
極夜「あぁそうさ、僕の突進じゃお前は傷つかない。」
極夜は叫ぶ。
極夜「いまだオルル!!!!!」
ゼルディアの盲点。
極夜に集中していたせいか、後ろに接近しているオルルに気づかなかった。
オルル「いい加減倒れなさい!!」
オルルの槍がゼルディアの背中に刺さる。
その槍先からは、ありえない量の魔力の波が襲う。
ゼルディア「ぐ、ぐぅぅぅ!!」
致命打にはならなかったものの、ゼルディアの神器装甲をうまく剥すことができた。
極夜「はぁ、はぁ・・・。三人いれば神にだって手が届くんだ。もうひと踏ん張りがんばろう!!」
ゲッケイジュ「うん!!」
オルル「絶対に勝つわよ!!」




