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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・後編1】】明けない夜に
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T-130 神の盾と神の剣

いつの時代も自然とは恐怖だ。


災害という名の自然の驚異は人類の文明を悉く薙ぎ払っていく。


その超自然的存在が竜である。


龍ではなく、ドラゴン


ゼルディア「神が負けるはずがないんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


神の雄たけびがミルドとゼロを震わせる。


仙歌竜コムジウルの超音波が身体の奥へとミシミシ響く。


ゼルディアは地面を思いっきり踏み砕く。


震山竜ゴルサヴァクの力により大地は割れず、振動だけを伝える。


その振動が星の内部に響き、大地を支えるプレートが異常に曲がり、やがて本物の地震となって星へ帰ってくる。


ミルド「くっ、まさに超常現象。立ってられるのがやっとだな。」


ゼロ「貴方が弱音なんてガラじゃないですよ!」


ゼロのエクストラスキルが発動する。


ゼロ「私はゼロ、あらゆるものをゼロにする。」


エクストラスキル、【有限を喰らう者(リミットイーター)】。


あらゆる攻撃を無効にする、なんて軟弱な力ではない。


その力は、


ミルド「あらゆる事象をゼロにする、か。なんとも馬鹿げた力よ。」


ゼロ「私はバカですからね、今までこの力の使い方が不完全だった。でも今は、マスターがいてくれる。だから、私はこの力を最大限使いこなせる!!」


ゼロが触れた地面からあらゆる衝撃がなくなる。


自身を無にした、ただそれだけ。


ゼロ「私だってマスターの側近です、これくらいできないとあのお方の隣には立てませんよ!!」


ゼロは重力も空気抵抗も摩擦も無にし、光の速さで接近する。


そしてワン位置距離になった瞬間、スキルを解除した。


圧倒的な空気との摩擦によりゼロの体は燃え上がるがなんてことは無い、ゼロはゴーレムなのだから。


そして、ゼルディアの身体に触れる。


ゼルディアの体には人造竜フェル=ニグルーと焔帝竜ガルミラナの電気と炎のバリアが貼られている。


だが、ゼロにより無かったことにされた。


ゼロの前ではあらゆるものが無力になる。


ゼルディア「まだだ!!」


天鐘竜リルドモルトの鐘の音がゼロを直撃する。


空気が震え、爆発となってゼロの体を連鎖的に破壊していく。


ゼルディア「強大な力には強大なリスクがある、さしずめその力は一つの事象にしか使えないのだろう。さぁ、俺の装甲を削るか自分の身を守るか選べ!!」


だが、ゼロは装甲を無にすることを選んだ。


彼女の二つ名は【神の盾】である。


生半可な攻撃では、彼女の防御を破れない。


ゼロ「私は打たれ強いんですよ。」


ゼルディア「なら、【罪滅ボシノ左腕(ゼルセリオス)】!!こいつを殺せ!!」


神の左腕がゼロを襲う。


ゼロ「残念、私は一人ではないのですよ。マスターと同じくらい、信頼している夫がいるので。」


鬼の形相のミルドが左腕を受け流す。


ミルド「夫と呼ばれるのは久しぶりで慣れていない、やめてくれ。」


ゼロ「子供たちは貴方に会いたがっていますよ。」


ミルド「・・・・・・、なら早く片付けないとな。」


ゼロがゼルディアの装甲をなくしている間、触れていないといけないので攻撃はできない。


盾は一人では戦えない、だからこそ【神の剣】が必要なのだ。


ミルド「もう一度食らわせてやろう、≪零式・聖夜天翔≫!」


この技には聖夜と、そしてゼロの名前が入っている。


神と、盾と、剣。


三つそろえば勝てないものなどない。


装甲のないゼルディアは再び、ミルドの剣により斬られた。




第四の羽が地に落ちた。




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