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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・後編1】】明けない夜に
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T127 第三の羽

世界「あなたはいつもボロボロね。」


ゼルディア「あ?」


二人だけの空間。


ボロボロになったゼルディアを世界ワールドが視ている。


ゼルディア「神として不要な世界はなくす必要がある。それで返り討ちにあった、俺に力がないだけだ。」


ゼルディアはそう言って足を引きずりながら去っていく。


世界「でも・・・・・・、そんなことしたら痛いよ。」


ゼルディア「苦痛すらなく一撃で殺した、せめてもの情けでな。俺は神だ、その世界の奴らが俺のことをどう思うかも知ってる。でも、これは俺にしかできないことだ、恨まれるのは慣れてる。」


世界「ううん、私が言いたいのはそうじゃないよ・・・。」




アマノガワ「今のは・・・・、ゼルディアの記憶?」


二枚目の羽が地に落ちた。


羽が落ちるたびにゼルディアが忘れようとした記憶が思い出される。


ゼルディア「人間がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


復活したゼルディアの体が湾曲する。


現れたるは無尽蔵の兵器たち、そしてそれをあやつる暗黒の魂。


アレイスター「クロムウェル、リン・・・。」


それだけではない、その兵器たちを生贄に黒い瘴気があたりに広がる。


アマノガワ「この力・・・、キャラメルとペストの。」


聖夜「おいおい、まさかとは思うけどよぉ・・・。」


かつて聖夜の敵として戦った敵達。


天之川魔術研究所、その幹部キャラメル=フラメルの生贄魔術。


天之川魔術研究所、その幹部Dr.ペストの病魔術。


アレイスターのかつての仲間、ヴァン=クロムウェルの【希望の楽園(ユートピア)】。


同上、リン=ナターシャの【絶望の楽園(ディストピア)】。


聖夜「俺たちが戦ったことのある、過去の敵かよ・・・。」


ゼルディアの世界を喰らう者が相手の記憶を読み取り、力を発現させたのだ。


アマノガワ「聖夜、ここは僕たちに任せてくれない?」


アレイスター「かつての仲間の力を悪用するなんて、さすがに私も怒りを感じます。」


二人の眼は、覚悟を決めていた。


聖夜「わかった、二人に任せる。」


二人は魔力で障壁を張り、病魔術を無効化する。


相手の魔力を上回る力があればその魔術は効果を発動できない。


二人はすでに神と同等の魔力を持っていた。


ミルドとゼロが近接重視なら、アレイスターとアマノガワは魔術重視だ。


アマノガワ「ようやく僕の力のお披露目だね。」


アマノガワは水色の長い髪を結び魔法陣を展開する。


アレイスター「娘を傷つけ、仲間を貶したあなたに私は今最高に怒っていますよ」


アレイスターは思考に集中する。


かつて聖夜の敵だった二人、その力を今神にぶつける時が来た。

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