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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・後編1】】明けない夜に
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T-外伝 ゼルディアの聖夜

ゼルディアは聖夜になると毎回同じ場所へ足を運ぶ。


かつて仲間だった彼らと共に話したあの場所。


最愛の人を失った場所。


そして、ゼルディアが処刑された場所。


円卓と呼ばれたその場所はいまだに血が消えていない。


神の血が呪いとなってその場に残っているのだ。


ゼルセリオス「神よ、この場は記憶に悪影響。離れることを推奨します。」


神の左腕の忠告を無視し、ゼルディアは円卓の椅子に座る。


かつて神の座した七番目の椅子。


ゼルディア「くだらねぇ。」


ゼルディアはもう何も思い出さない。


思い出してしまったら、もう戻れない。


いままで奪った命を無駄にしてしまう。


償えない罪はある。


ゼルディア「・・・・・・、もうじきアイツが目覚める。次の俺が目覚める。」


ゼルディアは静かに円卓を離れた。


ゼルディア「どいつもこいつもくだらねぇ、全部俺が殺してやる。」


円卓は今やゼルディアの唯一の未練となった。


『もう一度、あの頃に戻りたい。』


そんな叶わぬ願いを胸にゼルディアは殺す。


殺して奪い、そして殺す。


彼の進む道はいつだって血で濡れている。


ゼルディアが暴走したとき、そこに少しの優しさがあれば何かが変わったのだろうか。


それはもう、誰もわからない。





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