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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・後編1】】明けない夜に
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T-126 神 VS ハジメ&セイギ

ゼルディアは大きく飛翔し、空に大きな円を描く。


するとそこから、大量の天使が出現した。


神造天使、かつてゼルディアに仕えていた造られた天使たち。


しかし、それをハジメは出現すると同時に一人、また一人とライフルに変形した銃が打ち抜いていく。


ハジメ「はっ、止まって見えるぜ。」


ハジメの持つ動体視力と反射神経、それにサタンの反動制御と弾道制御が加わりすべての弾丸が命中する。


ゼルディアはさらに飛翔し、弾丸を避ける。


セイギ「残念だな、空は俺の領域だ!」


ガブリエルと融合したセイギは空を羽ばたき、ゼルディアを撃墜する。


いくらゼルディアといえど空での戦いには慣れていない。


セイギは空の支配者だ。


ゼルディア「なめんじゃ・・・ねぇ!!」


アルカナディアが空を穿つ。


しかし、斬撃を過去に送るアルカナディアでは広大な空を縦横無尽に羽ばたくセイギに正確に攻撃することはできない。


セイギ「ガブリエル、俺は今感動している!!また君と一緒に戦うことができるなんて!!」


ガブリエル「えぇ、過去に操られていた時にはできなかった。これが愛の力なのね。」


セイギ「これからもずっと一緒だ、相棒!!」


ずっと一緒。


その言葉がゼルディアの記憶を抉る。


世界「ずっと・・・一緒・・・。」


ゼルディアが隠していた、忘れたかった記憶がよみがえる。


世界ワールドの最後の言葉。


ゼルディア「忘れろ、忘れろ、忘れろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


ゼルディアは力をなくし、空中で制止する。


しかし、今は戦いの最中。


その一瞬の油断が決定打となった。


セイギ「俺の進化したエクストラスキル【悪を喰らう者(エヴィルイーター)】、こいつで終わらせる!」


セイギの魔力が具現化した秤が手元に現れる。


味方の正義と相手の正義を秤に乗せ、勝ったものに強化を施す。


対象はハジメとゼルディアだ。


ハジメもたくさんの人間の命を奪った、だがゼルディアと比べればその差ははっきりとわかる。


秤はハジメの方に傾いた。


セイギ「ハジメ!!」


ハジメ「任された!」


ライフルから排莢され、空薬莢が地面に落ちる。


その瞬間、ゼルディアは地面に引っ張られた。


ハジメ「覚醒エクストラスキル【平凡を喰らう者(ノーマルイーター)】だ。普通じゃつまらねぇ、ド派手に行こうぜ!!」


周囲を腐らせ、荒廃させるエクストラスキル。


覚醒し、地面にあらゆる力場を発生させる力へ変化したスキルで重力が歪んだのだ。


ハジメ「力を貸してくれサタン。」


サタン「あぁ、友のために我が力のすべてを込めてやる!!」


ショットガンに変形した銃から大量の弾丸が発射される。


神にはなんて事のない一撃、しかし攻撃が目的ではないのだ。


ハジメ「マーク完了だ、セイギ!!」


セイギ「おう!!」


上空のセイギが魔術を放つ。


セイギ「フォールンエンジェル!!」


神属性の重力がゼルディアを押しつぶす。


ゼルディア「ぐ・・・、ぬぁ!」


ハジメ「そこは皇帝の通り道だぜ、道を開けな。」


しかし、ゼルディアは強力な重力によって動けない。


リボルバーになったブラックエンペラーから銃弾が発射される。


音速、いや高速を超える弾丸が摩擦を無視して飛んでいく。


銃弾はゼルディアを貫通、また貫通、また貫通と星を廻って飛んでいく。


死ぬまで続く、黒き皇帝の通り道だ。


ゼルディア「ぐぁぁぁぁぁ!!!」


ゼルディアは焼き焦げ、死亡した。


銃弾はゼルディアの死後もしばらく飛び続け、やがて失速しハジメにキャッチされた。



神の翼がまた一つ、地面に落ちた。


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