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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・後編1】】明けない夜に
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T-123 新たな神の誕生

ゼルディア「戯れは終わったか。」


ゼルディアは胸の傷をさすりながら立ち上がる。


聖夜「感動の再会に水を差すなよ。」


ゼルディア「仲間なんぞくだらん、そんなものに執着しているからお前たちは弱いんだ。」


聖夜「いいや、違うぜ。」


聖夜は仲間を背に言葉を発した。


聖夜「仲間がいるから弱くても立ち上がれるんだぜ。」


ゼルディア「愚か。」


聖夜「極夜、力を使えるか?」


極夜「ち、力?」


聖夜「お前の覚醒したエクストラスキルだよ、使えるか?」


極夜「使えるけど・・・、何を召喚するの?」


聖夜「まずはそうだな、俺たちの武器を出してくれ。大丈夫、たとえイメージが湧かなくても使えるはずだ。」


極夜はエクストラスキルを発動する。


見たことのないものを想像する、それは一見無理なことだ。


しかし、極夜は念じる。


極夜「この力は僕の前世、魔術師の力だ。魔術は想像、創造は魔術、力を貸して!!」


極夜の問いに内なる自分、前世の自分が呼応したのか扉が出現する。


扉から勢いよく飛び出たそれらはまるで元の持ち主に帰っていくように解き放たれた。


ゼロにはあらゆる攻撃を無効化する盾型人造神器【オブシディアン】が。


ハジメにはあらゆる物質を貫通する銃型人造神器【サタニズムエンペラー】が。


セイギにはあらゆる物理現象を遮る羽型人造神器【ガブリエ】が。


アマノガワには時間を超越する機型神器【ミャミャシャン】が。


アレイスターにはすべてを抉り捻りつぶす掘型神器【ラチョミー】が。


それぞれ手に渡る。


アマノガワ「これって・・・、懐かしい!!僕が使ってた神器だ!!」


アレイスター「300年前から帰って来たのですね。」


アレイスターはひん死のオルルを抱き寄せる。


アレイスター「私の娘を傷つけたお前を許すつもりはないぞ、ゼルディア。」


極夜「どう、父さん。」


聖夜「完璧だ!!さすが俺の世界一可愛い息子!!」


聖夜は極夜の頭をガシガシと撫でる。


聖夜は息子とわずか数分しかあったことがないため親子の距離感がわからない。


だが、今の極夜はそれすらも泣き出したいほどうれしいことだった。


聖夜「さて、俺も準備するか。いけるか、ベルゼブブ!」


ベルゼブブ「この時を待ってたぜ!!」


ベルゼブブが聖夜の掲げた魔剣に吸い込まれていく。


やがてチェーンソウだったその魔剣はみるみるうちに姿を変えていき、一本の神々しい神器へと変貌した。


神のみぞ持つことを許される神が使う武器。


名を【王神器】ヴィジリア。


聖夜の名前を冠する、聖夜だけの剣である。


ミルド「我が王よ、どうかご命令を。」


ミルドが聖夜に対して膝まずく。


それをきっかけに皆次々と敬礼した。


極夜はその光景をただ息をのんでみていた。


皆の体が輝き始める。


新たな神の誕生に呼応し、その従者たちは『欲望のまま喰らう者』から『聖夜のために戦う騎士』となった。


聖夜「とりあえず、ゼルディア倒して世界を平和に戻そうぜ!!」

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