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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・中編】】Destiny
403/455

T-121 神成聖夜

終焉竜のそばにFが近づく。


もうFも戦う気はないようだ。


聖夜も力尽きたのかその場でゴロンと倒れた。


F「俺達はいつも諦めなかった、だから未来を掴んできた。俺は・・・・・・、なんで諦めちまったんだろうな。」


Fは終焉竜の肩に手を置く。


F「俺の嫉妬にお前を巻き込んですまない。」


終焉竜「いいんだ、俺もアイツに嫉妬してたからな。」


F「別々の運命を歩んだ俺達はもともとあった力を失い、新たな力を手に入れる。」


終焉竜とFの体が光り輝く。


F「俺も新たな運命を歩んだみたいだ。」


Fのエクストラスキルに変化が起きた。


仲間がいなくなり、腐敗したエクストラスキルが新たに【神を導く者(ゴッドリーダー)】として生まれ変わった。


F「これがお前にできる最大限の情けだ。」


終焉竜が封印から消え去る。


聖夜「何したんだ?」


F「スキルを使って新たな運命を開いた。これでアイツは不運なG世界からH世界へ切り替わった。これでアイツは、終焉竜は仲間たちと再び会うことができるだろう。」


Fは消えかけの体で聖夜の方へ近づく。


F「言っておくが俺はお前には謝らないぞ。実際悪いのは俺だが、嫉妬してるのは今もだからな。」


聖夜「そうかよ、まぁ俺だもんな。」


F「あぁ、俺だからな。」


Fは封印から消えていった。


F「お前も、きっと仲間たちと会えるよ。」


聖夜は起き上がり、剣をしまう。


聖夜「好き勝手した挙句激励されるとはな。」


聖夜は今までの思い出を振り返った。


出会い、分かれ、そしてまた出会う。


奇妙な旅路だった、だが満足した旅だった。


俺の旅も、もうすぐ終わるんだな。


聖夜は何もない空間をじっと見つめている。


聖夜「思ったより早かったな。」


聖夜が視ていたところに扉が出現した。


それと同時に封印にヒビが入り、崩れていく。


もうこの封印が不要になった、だから崩壊しているのだろう。


扉が開き、少年が迎える。


一度自分から開けたことがある扉、しかし今度はあちらから開いてくれた。


聖夜はボロボロの少年の頭をなでる。


外は凄惨な光景で満ち溢れていた。


聖夜は扉の外へ一歩、足を進めた。


聖夜「じゃあな、終焉竜。いや、俺。」


封印と終焉竜に別れを告げ、聖夜は再び帰って来た。


ゼルディア「お前は・・・・・・。」


聖夜「帰って来たぜ、皆。」


男には様々な呼び名があった。


【暴食の裁人】【暴食の魔王】【神王】


そして、【神を喰らう者】。


残虐な神のもとへ、【神を喰らう者(ゴッドイーター)】神成聖夜が帰って来た。

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