T-118 終焉をもたらす神成聖夜
終焉竜「・・・・・・・・・・・・。」
F「彼、終焉竜オルクジャナスはG世界線の神成聖夜だ。君はたどり着いていないだろうが彼は過去に飛ばされた後、父様の提案を受けあらゆる世界を滅ぼし始めた。父様の出した条件は1000個の世界を滅ぼすこと。普通に考えたらそんな条件で未来に変えれると思う?でも彼は受けた、そして精神が崩壊し今に至る。」
G、いや終焉竜オルクジャナスは静かに聖夜を見ている。
聖夜「ゼルディア、ほんとに悪趣味な奴だな。人の弱みに付け込んで挙句の果てに放置かよ。」
F「今彼はこの空間を1000個目の世界と認識している。これが終わったら元の世界へ還れると信じている、さぁ君はどうする?」
聖夜「・・・・・・いいぜ、戦ってやるよ。」
聖夜は剣を終焉竜に向ける。
終焉竜「・・・・・・俺は・・・、皆のところに…帰るんだ・・・。」
終焉竜の背後に翼が出現する。
羽ばたく傷ついた翼は一瞬にして封印を黒く染めた。
聖夜も緊張で汗がたれる。
終焉竜の翼から光球が発射される。
忘れもしない、世界を滅ぼすあの一撃。
【【有限である命を滅ぼす一粒の無の雫】】
当たれば即死、掠っても即死、近くにいるだけで即死。
あらゆる属性の入り混じった世界を滅ぼす攻撃が聖夜を襲う。
聖夜「いきなりすぎんだろ!!」
聖夜は一瞬で上空に飛び上がり、回避する。
しかし、終焉竜はまるで見越していたかのように二発目・三発目を発射する。
聖夜「は!?」
聖夜は空中、回避はできない。
死神「くっ、世話が焼けるな。」
死神は光球に鎌を振りおろす。
鎌が当たると光球ははじけ飛んだ。
聖夜「すげぇ。」
死神「即死魔術はあらゆるものに反応する、だがこのまま受け続ければ我がゲルトビャリオンが持たない。」
死神は自身の鎌型神器を見つめる。
ところどころ亀裂が入っており、悲鳴を上げている。
聖夜「神の道具、神器が壊れかける攻撃を連続で出せるってどうなってんだよ・・・。」
それを聞いてFはにやりと笑う。
終焉竜「早く死んでくれよ、死んでくれないと・・・みんなに会えないじゃないか。」
聖夜「残念ながらお断りだな、俺にも帰りを待ってくれてるやつらがいるんでな。」
終焉竜「・・・・・・・・・、そっか。なら、」
終焉竜の手からまがまがしい光球が出現する。
少なくとも50色以上の色が混在した世界を滅ぼす球体。
終焉竜「なら、この世界ごと壊すね。」
終焉、その先には何もない。
今まで終わらせた世界は999。
終焉竜「待っててねみんな、もうすぐ迎えに行くから。




