表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・前編】】終わりの始まり
394/455

T-112 暴食の悪魔

ゼルディア「なぁ、悪魔デーモン。今寝返るなら俺への謀反は忘れてやる、俺のほうにこい。」


ゼルディアはベルゼブブに提案する。


ゼルディア「負けるのはわかってるじゃねぇか。隠者ハーミットとお前のことは敵ながら買ってるんだぜ。お前の力と俺の力があればどんな世界も滅ぼせる、さぁ俺と一緒にこい。」


ベルゼブブはしばらく考えた後、ゼルディアの方へ歩き始めた。


オルル「そんな・・・。」


極夜「ベルゼブブさん!!父さんの相棒だったんでしょ!!なのに・・・・・・、そんな簡単に裏切るのかよ!!」


ベルゼブブはため息を吐く。


ベルゼブブ「餓鬼どもに教えといてやる、悪魔ってのは欲望に忠実なんだよ。それに前世ではゼルディア様の部下だった、これは裏切りじゃねぇんだよ。」


極夜は絶望し、その場に倒れこんだ。


ベルゼブブ「それに聖夜のとこじゃイライラしても人は殺せねぇ、食事は制限付き、おまけに武器にされて振り回される。まったく最低の主人だったぜ。」


ベルゼブブはかつての記憶を思い出す。


ベルゼブブ「でもな、」


その瞬間、ゼルディアの足元に空間ができた。


ベルゼブブのエクストラスキル、【魂を貪り喰らう者(ソウルイーター)】だ。


ベルゼブブ「そんな生活が、そんな聖夜が、俺はどうしようもなく好きなんだよ。」


ゼルディア「悪魔デーモンおまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」


ベルゼブブ「アイツを抑えれるのはせいぜい数分だ、あとは頼んだぜ。」


そういってゼルディアとベルゼブブは地獄へ吸い込まれていった。




灼熱が身を襲う地獄、ゼルディアとベルゼブブは対峙した。


ベルゼブブ「わりぃな、俺はあんたより聖夜の方が好きだ。だから大人しく死んでくれねぇか?」


ゼルディア「・・・・・・、最後に残す言葉だけ聞いてやろう。」


ベルゼブブ「はっ、そうかい。」


ベルゼブブは息を深く吸い込んだ。


そして静かにつぶやいた。


ベルゼブブ「じゃあな聖夜、極夜のこと守ってやれなくてすまねぇな。」




ベルゼブブは何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、

ゼルディアの攻撃を食らい、倒れた。




ベルゼブブ「あぁ、お前が最初に食わせてくれた串焼き、今でも懐かしいよ。」


ベルゼブブはちぎれた体を横目に静かに涙を流した。


ベルゼブブ「最後にもう一度だけ、もう一度だけでいい。あいたかったなぁ・・・・・・。」


せめてもの時間稼ぎ、ベルゼブブは死んだ。


次の世代に、極夜たちの勝利のために。


その様子をゼルディアはじっと見ていた。


ゼルディア「気持ちわりぃ、自分の命を懸けてまで守りたい?はっ、くだらねぇ。くだらねぇ・・・・・・。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ