T-111 神の力はあまりに遠く
もう戦えるのは極夜、オルル、アマハラ、ベルゼブブ、ルドベキアだけになった。
極夜「来い、異界の神!!」
暴力には暴力を。
極夜は異世界の神、ゾル=エグ=カルナを召喚する。
ゾル「これは・・・、何事ですか。」
極夜「お願い、あいつを倒して!!」
ゾルはゆっくりとゼルディアに拳を振り下ろす。
ゼルディアは、
ただただあくびをしていた。
次の瞬間、ゾルの腕は無数に斬り裂かれた。
そしてありえない力で吹き飛ばされ、無残に殺された。
ゼルディア「異界の神すらも俺には及ばない・・・、くっくっく。くははははははははは!!!!俺は最強だ!!俺の力はもう何物にも左右されない!!俺は・・・力を得たんだ!!」
極夜にもう打つ手はない、最大の隠し玉を倒されてしまったのだから。
アマハラ「極夜君、奴の能力の一部がわかったよ。」
アマハラが残されたメンバーに告げた。
アマハラ「さっきから時間を何度も止めてるはず、なのに奴は右手で悉く破壊してるんだ。おそらく奴の右手は時間に影響を及ぼす力だ。」
極夜「時間に・・・。」
その言葉を聞いたゼルディアは高らかに笑い始めた。
ゼルディア「くははははははは!!!よく答えにたどり着いたな。そうだ、俺の右腕【時刻ミノ右腕】は引き裂いた傷を過去へ送る。そして【罪滅ボシノ左腕】は衝撃を未来へ送る。過去に送った斬撃は攻撃の起動が一切わからず、未来へ送った衝撃は当たる未来が確定しているから回避できない。これが俺のエクストラスキルの正体だ。」
時間を操る生命は過去に存在した。
しかし、そのどれもは致命的な欠陥があった。
なのにゼルディアの力は欠点すらない。
神の力に欠陥があるはずがなかった。
ゼルディア「さて、能力もバレたしそろそろ終わらせるか。」
ゼルディアは左腕を大きく掲げた。
約束された回避不可能の衝撃がアマハラの体をえぐった。
アマハラ「ごめん極夜君、僕はここまでみたい・・・。」
さっきまでアマハラだったものは跡形もなく消し飛んだ。
ルドベキア「わ、私のデスなら・・・、衝撃を防ぎきれる!!」
次の標的、ルドベキアは左腕をデスで受け止める。
ゼルディア「神の攻撃を・・・・・・受け止めてんじゃねぇぇぇぇぇ!!!このゴミクズがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
受け止めることには成功した、だが圧倒的な暴力に力負けし吹き飛んだあと、虫の息で壁に打ち付けられた。
残り、三人。




