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世界のためなら何度でも  作者: 社長
【【最終幕・前編】】終わりの始まり
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T-108 最強と最強

ゼルディアは激しく怒っている。


その様子を見てミルドはまた鼻で笑った。


「この俺を・・・神を愚弄する狼藉、絶対に許さねぇ。」


「ふっ、許されると思って発言していないからな。」


「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


ゼルディアの怒り狂った一撃がミルドに襲い掛かる。


しかし、ミルドには当たらない。


「一式≪死滅眼≫、貴様の単調な動きは全て見えるぞ。」


「あの技、僕の白雷眼と同じ・・・。」


「極夜、その技は誰が教えたと思っている。」


ミルドは猛攻を避けながら剣を抜いた。


白く、美しい神器を。


「見せてやろう、剣を極めし百式の御業を。」


「人間如きが神に逆らうか。不敬・・・、不敬、不敬、不敬不敬不敬不敬!!!!」


ゼルディアの眼が血走り、暗黒が身体を包んでいく。


「俺の爪の欠片程度の力しか持たないゴミ共が、何故俺に、神に勝てると思う!!人間如きがぁぁぁぁぁぁ!!」


「27式≪魔廊≫。」


暗黒のオーラをミルドの剣がはぎとるように斬る。


しかし、オーラは勢いをより強めていく。


「魔術を断つ魔廊が効かぬとは魔術ではないのか、その不気味なオーラは。」


「アルカナディア!!俺に力を寄越しやがれ!!」


ゼルディアがそう叫ぶと配下の一人が右腕に吸い込まれていく。


審判ジャッジメント・・・、そうかお前と吊人ハングドはアイツに心酔していたな。」


吸い込まれた審判ジャッジメントにより、ゼルディアの右腕が変貌していく。


裁きを象徴した宇宙のような右腕には鋭い爪が生えていた。


「切り裂け、エクストラスキル【時刻ミノ右腕(アルカナディア)】!!」


ゼルディアの右腕が空を穿つ。


その刹那、無数の斬撃がミルドの体を切り裂いていた。


「ぬぅ!!見えない斬撃?いや違う、最初からそこにあったかのようなこの傷はなんだ!?」


「隙を見せたな、ゴミクズが!!」


ゼルディアの腕がミルドに触れる。


「この俺の、神のエクストラスキル【世界を喰らう者(ワールドイーター)】。ゴミにしてはなかなかできるやつだったな、隠者ハーミット。」


デスペラードが喰らった、エクストラスキルを奪うエクストラスキル。


その名の通り、世界すらも飲み込み喰らいつくす正真正銘最強のエクストラスキル。


しかし、ミルドは平然としていた。


「?なんだ、なんで発動していない。確かに奪ったはずだ、なのになぜ発動しない!!」


それを聞いてミルドは笑い出した。


神を嘲笑ったのだ。


「私のエクストラスキル、【頂を喰らう者(クラウンイーター)】は心を許し忠誠を誓う相手のために何度でも死から蘇る力。忠誠を誓うmましてや心を許せる相手がいない孤独な貴様には使えぬスキルだ。」


その一言が神の逆鱗に触れてしまった。


冷静を乱すための煽り文句が、神を怒らせた。

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