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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第十章、絶対に砕けない盾
388/455

T-106  最終決戦

勝負の結果はミルドの圧勝だった。


「師匠、こんなにあっさり倒せるなら全員師匠が相手をすればよかったんじゃないですか?」


「いや・・・そうでもない。あいつは心のどこかで力をセーブしていた。」


「セーブ?」


「あぁ、おそらく今世の・・・ゼロが必死に魂の中で抗っていてくれたのかもしれない。」


「人の人格を前世の人格で上書きするなんて許せない・・・・。」


「とにかく上に向かおう。ゼルディアは僕たちが倒す!!」




1F エントランス 【No.11】正義(ジャスティス)&【No.19】太陽(サン)


2F 大広間 【No.5】皇帝(エンペラー)


3F キッチン 【No.13】死神(デス)


4F 会議室 【No.15】悪魔(デーモン)


5F 食堂 【No.2】女教皇プリーステス


6F 客室 【No.17】スター


7F 王の間 【No.0】愚者フール


屋上 【No.7】戦車(チャリオット)(ゼルディア)




最上階に到達した。


だが、見える景色が今までの世界と何か違う。


「城に入って来た時と景色が違う・・・。」


空は赤く染まり、大地は荒れ果て、海が濁る。


「・・・潮時だ。」


ゼルディアがこちらを見る。


目に銀の閃光がほとばしっている。


「この世界では俺はもう強くなれない、到達できる最大上限に達してしまった。」


極夜たちに緊張が走る。


「この世界は不要だ。よって削除し、俺はまた新たな世界を作りそこで強くなることにした。」


アレイスターとアマノガワはこの光景を知っている。


全盛期の終焉竜が作り出した光景に非常に似ている。


そしてそれがどういう状況なのかも知っている。


世界が破壊される前兆だ。


「運命は決まった。夜が過ぎれば朝がやってくる、それと同じ当たり前のことなのになぜ抗う?」


運命というのは絶対に変えられない。


「それでも、僕たちは抗うよ。変えられない運命なんてあるわけない!!!!」


「愚か、愚かだ、実に愚かだ。我ながら不出来な子を産んでしまったか。」


「僕はお前の息子なんかじゃない、神成聖夜の・・・世界で一番かっこいい父さんの息子だ!!!!」


ゼルディアは立ち上がる。


手に持っている鈍色の剣が激怒しているように燃え上がる。


「ゴミはまとめてゴミ箱送りだ。死んでも転生できると思うなよ。」




世界の崩壊を懸けた最終決戦が始まった。


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