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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第十章、絶対に砕けない盾
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T-105 ミルドの本気

「ぐえー負けた~。」


「はっはっは、まだまだ若僧には負けんよ。」


ミルドが極夜の手を引っ張り起き上がらせる。


「師匠ってなんでそんな強いんだよ~、いくら練習しても師匠には勝てないよ。」


「またいつか話してやろう。」








時は現代に戻る。


ミルドの鋭い剣撃が愚者フールに突き刺さる。


しかし愚者フールにダメージは通らない。


最強の盾、愚者フールの防御力はどの生物よりも固い。


ミルドの剣がパキンと音をたてて折れた。


「む。」


「隙あり!!」


そのすきを愚者フールは見過ごさず、シールドバッシュのような体当たりでミルドを吹き飛ばす。


「剣はなくなった、降参するか?」


「まさか、これで終わりと本気で思っているわけではないな?」


ミルドは地面に手をつく。


すると地面に魔法陣が浮かび上がり、一本の剣が召喚される。


「神器・・・か。」


ミルドは神器を手に取る。


この世で唯一剣の形をした神器、≪剣型神器≫エクスカリバーだ。


「さて、相手は最強の盾だ。久しぶり全力を出せるかもしれんな。」


そういったミルドはこの世界から姿を消した。


{!?」


愚者フールもさすがに理解できていない。


その刹那、愚者フールは後ろに弾き飛ばされた。


「≪四十四式・空絶≫、だ。」


目に見えぬ斬撃が愚者フールを襲う。


しかし最強の盾には傷一つつかない。


「ならこれはどうだ、≪二十八式・天廊テンロウ≫」


あたりが真っ暗に染まる。


まるで光が切断されたようだ。


「見えない・・・。」


「≪二十七式・魔廊マロウ≫!!」


愚者フールは動揺している。


「ま、魔力が練れない!!」


愚者フールはゴーレムだ。


魔力を体内に持続的に流すことによって驚異的な防御力を実現している。


その魔力のつながりを魔廊マロウにより絶たれた。


「くっ、いったん退却・・・。」


「させんよ。」


愚者フールは足を持ち上げようとするが持ち上がらない。


「≪十五式・幻想縫合≫、足と地面を縫い付けた。」


ミルドの神器が黄金色に光り輝く。


「これでしまいだ。」


「こ、こんなところで!!終わらない!!!」


「いいや終わりだよ。」


ミルドは剣を振り下ろす。


「≪九十九式・霧雨キリサメ骸門ガイモン九十九ツクモ聖伝≫!!」


結界がはがれる。


「極夜、いつだったか剣が強くなるにはどうすればいいか聞いていたな。それは誰かを想うことだ。助けたい人、守りたい人、その人たちのことを想う心が強くなるための力になる。」


今のミルドの最大奥義、九十九式。


効果は誰かを『想う心』が力になる。

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