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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第十章、絶対に砕けない盾
386/455

T-104 矛盾

1F エントランス 【No.11】正義(ジャスティス)&【No.19】太陽(サン)


2F 大広間 【No.5】皇帝(エンペラー)


3F キッチン 【No.13】死神(デス)


4F 会議室 【No.15】悪魔(デーモン)


5F 食堂 【No.2】女教皇プリーステス


6F 客室 【No.17】スター


7F 王の間 【No.0】愚者フール


最上階 【No.7】戦車(チャリオット)(ゼルディア)








「ゼロ、いや愚者フールよ。貴様と相まみえることを楽しみにしていた。」


「あなたは・・・・・、あぁ【No.9】隠者ハーミット。かつてゼルディア様の最強の矛と呼ばれていた。あなたにも忠誠心はあったのになぜ裏切るのです?」


「・・・・・・どうやらまだ気づいていないみたいだな。」


「何?」


「ゼルディアがなぜあんなに変わったのか、忠実なお前ならわかってるんじゃないのか?」


「だまれ...。」


「おまえのそれは忠誠心ではない、妄信だ。ただ頭で考えたくないから目上の者の意見がすべて正しいと思い込んでいるだけだそんなもの所詮幻想にすぎない。お前が忠誠を誓ったゼルディアは、いや私たちが忠誠を誓っていたゼルディア様はあのまがまがしい存在ではない。」


「黙れ!!」


愚者フールは頭を抱え込む。


自分が感じていた疑念を捨て去るかのようにもがく。


「わかってる、わかってるはずなんだ。あのゼルディア様はゼルディア様じゃない、でもそうなれば私は誰を信じればいいの?」


「信仰は持たざる者のまやかしではない、勇気を与えてくれるものだ。しかしこうなってしまってはもはや神ですら救えん。後世ではあんなにもたくましく一人で自立できていたというのに前世は人に頼らなければ生きていけないとはなんたる運命だ。」


ミルドは落ち着いた様子だ。


「せめて私の手で引導を渡してやろう。最強の剣と最強の盾どちらが強いか決めようじゃないか。」


隠者ハーミット!!」


「その名は前世のものだ、今の私はミルド。主より賜りし名誉ある名だ。」


ミルドは剣を構える。


その太刀筋に一切の曇りはない。


「矛盾という故事成語、どちらが強いかはっきりさせよう。」




神成聖夜の絶対的な剣VSゼルディアの屈強な盾の戦いが始まった。

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