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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第八章、神に至る塔
379/455

T-97 5F食堂

1F エントランス 【No.11】正義(ジャスティス)&【No.19】太陽(サン)


2F 大広間 【No.5】皇帝(エンペラー)


3F キッチン 【No.13】死神(デス)


4F 会議室 【No.15】悪魔(デーモン)


5F 食堂 ???


6F 客室 ???


7F 王の間 ???&【No.7】戦車(チャリオット)(ゼルディア)






デスペラードの足取りは重い。


ベルゼブブが最後に言い放った言葉が鉛の楔のように足に突き刺さっている。


それでも階段を1歩、また1歩と踏み上る。


上がった先は食堂だ。


広い長テーブルに椅子が何個も並んでいる。


その椅子の中の一つに女性が座っている。


その女性を見たデスペラードは持っていた神器を落としてしまった。


「な、なんで……。」


女性は虚ろな目でカチャカチャと何かを食べている。


人の顔のような何か。


自分の顔、女性は自分自身の顔に似たものを食している。


一言も喋らないまま食事を終えると指をパチンと鳴らす。


するとデスペラードと女性の2人が結界に取り残される。


「まるで指名しているようだな。ゼルディアめ、性格の悪いやつだ。」


「デスペラード、その人は誰なんだよ。」


極夜の問いかけにデスペラードは言葉を震わせながらこういった。


「あの人は……、俺の………………母さんだ。」


デスペラードはホムンクルス。


人工的に生み出された生命体。


その母親というのは創造主ということだ。


「デスペラード、久しぶりね。」


「う、嘘だ。確かに死んでいたはずだ。」


「嘘じゃないわ、現に私がこうしてあなたの前に立っているでしょ。あのお方が生き返らせてくれたのよ。さぁ、いい子だからこっちに来なさい。」


「待ってデスペラード!!絶対に罠だ!!!」


しかし極夜の言葉はもうデスペラードに届いていなかった。


デスペラードは歩き出す。


創造主のもとに、母親のもとに。


「そう、いい子ね。」


創造主はデスペラードに何かを打ち込む。


注射のような何かを。


するとデスペラードは壊れた人形のように膝から崩れ落ち、動かなくなった。


「お、お前!!デスペラードに何をしたんだ!!」


「ちょっと魂にヒビを入れて殺しただけよ。」


女は動かなくなったデスペラードを拾い上げる。


「初めまして。私は【NO.2】プリーステス、ただの魔女よ。」

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