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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第五章、音速の皇帝
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T-90 終焉を喰らう者

覚醒はいつどこで誰が起こるのか分からない。


例えば絵が下手くそだった人が急に神絵師になったり、なんの才能も持たなかった人が急に人望溢れる配信者になったり。


それを覚醒と呼ぶ。


そして覚醒は共鳴する。


先程覚醒したゲッケイジュに共鳴し、オルルは覚醒した。


「しゅ、終焉竜オルクジャナス!?」


「私の覚醒エクストラスキル【終焉を喰らう者(フィニッシュイーター)】。私はオルクジャナスじゃない、パパが名付けてくれたオルルって名前がある。私はもう二度とこの力で人を不幸になんかしない!!」


オルルを終焉の力が包み込む。


しかし暴走せずに終焉竜のような翼と尻尾が生え、腕が肥大化し強靭な爪がついている。


「暴走状態を抑えているのか.....。でもな、終焉の力が使えるのはお前だけじゃねぇんだよ!!」


ハジメの足元からどす黒いオーラが漏れ出る。


城がどんどんと枯れていく。


「【朽ち果て、壊れゆくディケイアンドブレイク】。何もかもを奪ってやる!!」


床がパサパサとした床に変貌した。


ハジメのエクストラスキルは全てを枯らせる終属性のオーラを放つ。


そしてそれは銃弾にも影響する。


「全てを枯らす終属性の弾丸をくらいやがれ!!」


銃弾が魔力の壁で無限に反射する。


オルクジャナスはその跳弾を全てかわしている。


「おいおい音速超えてんだぞその弾丸。」


「なら私がそれよりも早いってことですよね。」


オルクジャナスは弾丸の雨を避けながらそう答える。


「おいサタン!!早くしねぇとお前の友達が死ぬんだぜ、それでもいいのかよ!!!!」


銃は何も答えない。


「使えねぇ雑魚悪魔が!!」


「師匠、なんであの人は銃に話しかけてるんですか?」


「あいつの今世の名前は佐藤一。現世最強の悪魔サタンと契約をしたただの一般人。だがその一般人を超人にする悪魔の力、それが今の皇帝(エンペラー)に渡れば恐らく誰も止めることができないだろう。しかし悪魔は契約を絶対守る種族、契約した本人以外に忠実になることはないだろう。」


と、ミルドが極夜に話す。


「くそったれがぁぁぁぁぁぁ!!!」


皇帝(エンペラー)はやけくそになって銃弾を連発する。


その銃弾も魔力の壁に反射して無限に跳弾する。


するとオルルの足元が急に沈み出す。


「エクストラスキル【凶魔】、俺が触れた場所は全て枯れ、荒れ果てる。」


足元を崩したオルルの頭を目掛けて銃弾が飛んでくる。


「これでおわりだぁぁ!!」


しかしオルルは銃弾を指で掴んだ。


終焉竜の力をほとんど使える今のオルルにとって銃弾などハエレベルである。


「ドグマ=オルローラ、モード(ファイナル)!!」


オルルの黒槍が皇帝(エンペラー)の胴体を貫いた。


「お、俺は……、ま………魔王だ………ぞ。」


皇帝(エンペラー)は終焉竜の力に耐えきれずそのまま絶命した。


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