表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、神の思惑
366/455

T-84 大虐殺

そして1ヶ月後。


再び議会が開かれた。


議会を進行するワールドがいないためか全員沈黙している。


しかも今回はゼルディアとスピリットの代表、(ストレングス)が出席していない。


全員出席が義務付けられているこの議会を無断で欠席している。


「あ、みんな〜おまたせ。」


扉の奥から声が聞こえる。


ゼルディアの声だ。


「ぜ、ゼルディア。大丈夫なのか?」


魔人の代表、教皇(ハイエロファント)が扉の奥のゼルディアに声をかける。


ゼルディアは扉を開けようとするが鍵がかかっている。


「おーい、鍵開けてくれよ。」


ハイエロファントは扉の鍵を開けようとする。


「あ、あ、開けるな!!」


フォーチュンがハイエロファントを呼び止める。


「私は……大馬鹿者だ。私は最悪の選択をしてしまった……。」


「…………、おい開けろよ。」


フォーチュンがガタガタと震え出す。


これまでにないくらい恐怖している。


「避けようのない運命が見えたんだ…………私の選択の際で…………………………。」


愚者(フール)、開けろ。」


ゼルディアがゴーレムの代表、愚者(フール)にそういうとプールは鍵を開けてしまった。


扉から出てきたのは血まみれのゼルディアだった。


目は光が灯っていないどす黒い漆黒。


手にはストレングスの肉片が。


「俺さ、気づいたんだよね。強いヤツ喰えば強くなるって。現にストレングス喰ったらめちゃめちゃ強くなったんだよね。」


ゼルディアは肉片を投げ捨てる。


「だからさ、お前らも喰わせてくれよ。俺の力になってくれ。」


そこから始まったのは一方的な虐殺だった。


ゼルディアが腕を振るえば血が飛び散り、肉が霧散した。


『アルカナ』は崩壊した。


何人かの生き残りかを残して全てのメンバーが死んだ。


こうしてこの世界に暗黒時代がやってきたのだった。






アマハラが語ったその内容はあまりにもグロテスクで酷いものだった。


皆冷や汗をダラダラかいている。


「僕は運が良かったのかすぐに転生した。今でも忘れられないよ、ゼルディアの大虐殺は。」


「そんな酷い人物だったのか……。」


「そしてそのゼルディアはさっきも言った通り力を求めてより強い生物を喰らうためにこの今の世界を一度潰して新しい世界を創造する気だ。それを止めないと僕らはゼルディアに殺される。その前にゼルディアを倒すんだ。」


「た、倒すって言ってもそんな化け物をどうやって倒すんだよ。」


「勝算は少しだけある、君のその力だ。」


「僕の力?」


極夜は首を傾げる。


「極夜は何故か生まれた時から神を打ち負かす力を持っていたんだ。みんな不思議がってたけどこれも運命なのかもね。」


「それなら何とかなる?のかも。とにかくゼルディアのいる城へ向かおう!!」


「ちょっと待て。」


城へ向かおうとする極夜たちに横槍が入る。


ミルドとその隣にいるのは服役中だったルドベキアだった。


「私達も一緒に行こう。」


「し、師匠!!それに……誰?」


「混沌に咲く花のリーダーだよ、私が倒したの。」


「え、オルルそんなに強いの!?」


「ふっ、私が育てたからな。」


ミルドは鼻高々に顎をさする。


「ゼルディアのことは記憶が戻った時に知った、いざと言う時のための仲間になるような人物に目星をつけていたんだ。」


「師匠が居れば百人力だよ。さぁ行こう!!」


極夜達は城にいるゼルディアの元へと走っていった。








物語は最終章に向かっていく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ