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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、神の思惑
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T-82 ゼルディア

「ゼルディア様、御加減はいかがでしょうか。」


「うん、悪くない。」


神成聖夜、もといゼルディアは城の玉座に座り果実を頬張る。


その傍にはゼロ、国守正義、佐藤一、天之川、とても身長の高い赤いローブを着て鎌を持った大男が膝をついている。


そしてゼルディアの隣にはベルゼブブが立っている。。


「そろそろやっちゃうか。」


「ついに動き出すのですね。」


天之川が顔をあげる。


「あぁ、俺はこの世界を奪る。この世界で1番強いのは俺だと世界中への宣戦布告だ。」


宇宙(そら)が暗くなる。


そして輝いていた星たちが次々と消えていった。


「いらない星はまた作ればいい、それより問題はこの星だ。」


ゼルディアは天之川から果実をカゴごと奪う。


「俺は完璧な存在、神だ。そうだよなお前ら。」


「「「「「「その通りでございます、我らが主人ゼルディア様。」」」」」」


「お前らは前世から俺に忠誠を誓っている、そうだよな。」


「『No.0』愚者(フール)、貴方様に忠誠を誓います。」


「『No.4』皇帝(エンペラー)、あんたに忠義を誓う。」


「『No.11』正義(ジャスティス)、君に忠義を誓おう!!」


「『No.13』死神(デス)、全て貴方様のために。」


「『No.17』(スター)、君に一生を捧げるよ。」


「『No.19』太陽(サン)、正義が貴方に付き従うなら私も従います。」


跪いた全員がゼルディアに忠誠を誓う。


「いい返事だ。ベルゼブブ、お前は?」


「愚問だな、言わなくても分かるだろ。」


「前世でも今世でもお前は俺の最高の臣下だよ。」


「ふん。」


「でもな、前世で俺に刃向かってきたクソ野郎共。アイツらもこの星にいるんだろ?」


ゼルディアはカゴに入った果実を全て丸呑みする。


「消せ。」











「それでゼルディアってどんなやつなの?」


「ゼルディアはこの世界を創造した神、宇宙や生命の全てを生み出した存在。ゼルディアは力に固執してこの世界をもっと強い生命がいる世界に再構築して自分の力を高める材料にするつもりなんだ。」


「それが父さんの前世?」


「そう、そしてゼルディアはかつて21人の種族のトップである『アルカナ』って呼ばれてる議会に神として座っていた。そこで人間のトップ、『No.21』世界(ワールド)と結婚し子供が生まれた。その子供が『No.1』魔術師(マジシャン)、今世の名前は神成極夜だ。」


「ぼ、僕!?」


「ちなみに世界(ワールド)は今の早乙女結衣、極夜のお母さんだね。」


「前世でも今世でも2人の子供なんだ……。」


「前世からの因果ってやつだね。」


「それでアルカナは結局どうなったの?」


「アルカナは壊滅した。」


「え?」


「アルカナは一晩で壊滅した、乱心したゼルディアによってね。」


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