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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、神の思惑
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T-81 計画

「オリジナルを止める?」


「あ、極夜!!なんでこんなとこにいるかわからないけど早くオリジナルをとめないとやばいことが起こっちゃうんだ!!」


「ちょっと落ち着いてよ。何があったかゆっくり話してよ。」


極夜の言葉でアマハラは落ち着きを取り戻す。


「ふぅ、とりあえずオイル貰えるかな。炭酸水と1:1で割ってね。」


「ハイボールじゃないんだから……。」


アマハラは手に着いたポンプでオイルを汲み上げる。


「それで何があったの。」


「簡潔に言うよ、僕のオリジナルは前世の記憶を取り戻したみたいなんだ。」


「前世の記憶?」


「そう、生物は死んだら生まれ変わる。その生まれ変わる前の記憶がまれに蘇ることがあるんだよ。僕のオリジナルは、いや聖夜の仲間たちだった『七食の守護者達レインボーガーディアンズのみんなが同時に前世の記憶が戻ったんだ。」


レインボーガーディアンズは天之川翔、アレイスター、佐藤一、国守正義、ミルド、ゼロ、ベルゼブブのかつて極夜の父神成聖夜の仲間だった人間たちだ。


その全員が一気に前世の記憶を取り戻したのだ。


「そ、そういえば師匠だいぶ前に前世の記憶がどうたらこうたらって僕に言ってたような。」


「そこからみんなおかしくなったんだ、とにかく口を開けば『あの御方』って言うしオルルを使ってあの御方を復活させるとか言ってたんだ。その後僕のオリジナル、天之川翔が肉体を手に入れたことで僕は処分されて廃棄されかけて必死に逃げてきたんだ。」


「だからあんなところに放置されてたんだ。」


「パパ……。」


オルルが悲しげな表情を浮かべる。


「私のパパも前世の記憶が戻ったって言ってた。でも正気のままで私を助けてくれたの。」


「そうなのかい?だったらそのアレイスターはどこに。」


「……私が終焉竜に飲み込まれた時に巻き込まれたみたい。」


オルルは泣き出す。


実の父のように慕い、愛していた父親。


そのことを思い出して再び弱さが滲み出てしまった。


「行方不明って……そういうことだったのか。」


極夜も唖然としている。


「飲み込まれたって……終焉竜はその後どうなったの?」


「そっかアマハラは壊れてたから知らないんだ。終焉竜はもう倒されたんだよ。」


その言葉を聞いてアマハラはまた青ざめる。


「しゅ、終焉竜が倒された…………じゃあ聖夜くんは?」


「今は普通に城にいるよ。」


「ま、ま、ま、ま、まずい!!終焉竜が倒された、それがホントなら計画はさいしゅうだんかいに入ったはずだ!!」


「計画?」


「今の聖夜くんは聖夜くんじゃない、聖夜くんの前世の存在なんだ。」


アマハラはガタガタと震え出す。


「レインボーガーディアンズ、いや神成聖夜の前世の存在『ゼルディア』はこの宇宙全てを自分のものにするつもりなんだ。」

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