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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、全ては平等な世界のために
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T-74 【黒葬】ドグマ=オルローラ

オルルは槍を強く握る。


「闇属性の槍……、確かに終焉竜の力にふさわしい。」


デスが拒絶するようにその槍を見てガタガタと震える。


「デス?」


デスはルドベキアから針を受け取る。


そしてその強靭な腕でオルルに投擲した。


不可視レベルの速さまで加速した針はオルルの心臓を貫いた。


しかしオルルは絶命せず、ただ心臓を抑えるだけだった。


「……、バケモノめ。」


「いっっっっっ、レディに失礼じゃない?」


オルルは針を心臓から引っこ抜いた。


「バケモノでも悪くはないかもね、極夜を守れるなら。」


オルルはルドベキアに向かって走り出す。


「無神論の混沌{バチカル}。」


強靭な腕が空間を引き裂く。


引き裂かれた空間に穴が空き、小さなブラックホールを生み出す。


オルルはそのブラックホールを槍で一突き。


するとブラックホールは簡単に閉じてしまった。


「闇の一撃は全てを貫く!!」


オルルの槍は止まらない。


ブラックホールのその先にいたルドベキアを貫いた。


「あ……あぁ………。」


しかしルドベキアは死んでいない。


「あんたもよっぽどバケモノじゃない。」


「うっ……おぉ…………。」


突如ルドベキアが泣き始める。


「クロユリ……ありがとう。」


ルドベキアの目に結婚が浮き出る。


相当怒っているようだ。


「みんな、力を貸してくれ。」


自分の穴が空いた心臓に手を当てる。


するとデスがうめき声のような音を出し始める。


「愚鈍の混沌{エーイーリー}!!」


オルルが突如なにかの力に押しつぶされる。


オルルの体重が重くなったようだ。


「体重増やすなんて女の子の敵みたいな能力ね。それに複数の能力、魔術?」


「みんながくれたこの力を!!魔術みたいなちっぽけなモノサシで測るな!!」


ルドベキアは激しく激昂する。


「この力はみんながくれた{混沌(カオス}だ。魔術みたいに魔力を持つ人間だけしか使うことが出来る殺戮兵器じゃない、魔力を持たない人でも扱える万能能力だ!!」


オルルは槍のバッテリーを入れ替える。


『ブラックバッテリー・ダークネスセット完了』


「闇よ、全てを貫け!!」


暗く深い漆黒の槍がルドベキアの四肢を貫く。


しかしルドベキアの体は再生し始めた。


「エリカ……、ありがとう。」


その後もルドベキアは攻撃反射や幻覚、幻影、物理法則無視や記憶消去などありとあらゆる攻撃を繰り出すがその度オルルは槍と自分自身の力でそれらを退けた。


1年でこれほどまで強くなったのは終焉竜の力なのかオルル自身の努力の賜物たのか。



「ハァハァ、いい加減諦めたら?今なら命までは取らないわよ。」


ぐったりと倒れ込んだルドベキアに槍を向ける。


「………、何を今更。もう既に奪っているだろう。」



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