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世界のためなら何度でも  作者: 社長
終焉の章、悪夢再び
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T-66 ほんの少しの本気

ミルドは静かに呼吸を整える。


「一式・死滅眼。」


ミルドの目が黒く染まる。


「二十二式・光歩(コウホ)。」


ミルドは一瞬で終焉竜の背後に回る。


終焉竜は標的を見失いあたふたしている。


「貴様の核は死滅眼でお見通しだ、恐らくオルルとやらも核にいるんだろ。」


桜花が桜色に燃え上がる。


「二式・妖艶桜花(ヨウエンオウカ)。」


終焉竜は背後のミルドに気づき、振り向こうとする。


「少々荒っぽくなるが、許せよ。」


ミルドは終焉竜の尻尾を一刀両断した。


「!!!???」


終焉竜は自分の切れたしっぽを唖然と見ている。


「柔らかい尻尾だな、簡単に切れたぞ。」


終焉竜は怒り、クリスタルの色が青く光る。


「青い光?」


終焉竜が光の膜に包まれた。


光の膜は2種類の属性が織り込まれている。


「ほう、青色はバリアか。猪口才なことを。」


ミルドは桜花を大きく振りかぶる。


「二十七式・魔廊!!」


ミルドが剣を振りかぶるとバリアはパリンと音を立てて崩れ落ちた。


「魔力を絶つ一振だ、どんな属性だろうと魔力でできていれば斬ることができる。」


終焉竜は苦し紛れに3色混合ブレスを吐く。


「子供の喧嘩に本気を出すとは、我ながら大人気ないな。」


ブレスを避け、目にも止まらぬ速さで終焉竜の足を切り裂く。


「三十六式・陽狩(ヒカリ)。」


光を超えた速さで終焉竜のクリスタルを斬る。


だがクリスタルに弾き返された。


「さすがに硬いか、ここで私が倒してもいいがそれでは終焉竜の中にいるオルルとやらが死んでしまう。しかし少しでも弱らせとかないと極夜が倒せる確証もない。困ったな。」


ミルドの目がさらに黒くなる。


「はっはっは、手加減というのは難しいな弱者をいたぶるほど私の心は廃れていない。」


弱っているとはいえ星を滅ぼせる程の力を持つ竜を弱者と呼ぶミルドの目は笑っていた。


それほどまでにミルドは強い。


「十五式・幻想縫合。」


終焉竜が目に見えぬ糸で縫い付けられる。


終焉竜はブレスやバリアで糸を解こうとするが触れることすら出来ない。


「その糸は幻想、文字通りこの世に存在しない。」


ミルドは抵抗する終焉竜を背に極夜のところに行く。


「時間は稼いだぞ、行けそうか?」


「ありがとう師匠、おかげでバッチリコツを掴んだよ。」


極夜の目の前に巨大な扉が出現する。


「エクストラスキル、【夜明けはもう来ないデイブレイクノットカム!!さぁ来い、破壊の化身ゾル=エグ=カルナ!!」



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