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世界のためなら何度でも  作者: 社長
終焉の章、悪夢再び
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T-65 カリスマ

終焉竜は絶えず呻き声をあげている。


きっとあの中でオルルが抗っている。


「やってやるさ、師匠!!」


「目に闘志が宿ったな、それでこそ私が弟子と認めた神成極夜という男よ。」


「僕は……絶対にオルルを護ってみせる!!」


ガチャりと扉が開くような音が聞こえる。


それと同時に極夜の周りに黒と白の異様なオーブのようなものが浮かび上がる。


「そのオーブ……、天使と悪魔か?」


「え?うわぁ!!なにこれ!!」


極夜自身もら何が起こっているか理解出来ていない。


「しかし見たことない奴らだな。一応名前のある天使と悪魔は名前を覚えているはずだが。」


「まさかエクストラスキル?でも僕怒ってもいないし喜んでもないですよ。」


「ふむ……、敵意はない。むしろ極夜に協力すると言っているな。もしかすると極夜のエクストラスキルの発動条件の感情の変化というものはあくまできっかけに過ぎなかったのかもな。」


「じゃあ今の僕はコツさえ掴めばこの前みたいに異世界の神も呼べるってことか?」


極夜はブツブツと頭を回転させる。


しかし終焉竜は痺れを切らしたのかクリスタルが赤色に変化する、


それを見た天使と悪魔達はそれぞれが陣形を組み、極夜を守る盾になった。


終焉竜のブレスが放出される。


色が混濁しているが複雑に入り交じったその中に3種類の属性を絡んでいる。


しかし天使と悪魔のバリアはそのブレスを完全に防ぎきった。


終焉竜は驚くように身動ぎする。


「ま、まさかあいつ達……、一体一体が一つの属性のバリアを貼ることによって3種類の属性に対抗出来るようにしているのか!?」


天使と悪魔が極夜を守るという目的のために協力しているのはこの世界ではありえない。


互いに嫌っているとかそういう次元ではない、種族としての壁があるのだ。


異世界の習性なのかそれとも極夜にそれほどのカリスマがあるのか。


「師匠、少し時間を稼いでくれませんか?」


「何をする気だ。」


「僕、以前に異世界の神を呼び出せたんです。神の力があれば終焉竜を倒せるかもしれません。」


「試す価値は十二分にあるな、時間は稼ごう。」


ミルドは剣を指でなぞる。


「『桜花』よ、力を貸してくれるか?」


桜花、と呼ばれたその剣は艶やかに光り輝く。


まるで剣と会話しているようだ。


「弟子に頼られた以上、ここからは少し本気を出してやろうか小童(こわっぱ)。」


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