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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、カギと記憶
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T-58 無数の神器

すべてを回避する【帯型人器】プリーステス、すべてを破壊しつくす【棒型神器】リノペルフォン。


神器にも序列が存在するが【棒型神器】リノペルフォンに宿った神は【暴力の神】。


その名の通りただ殴るだけしかしてこなかった神だ。


そんな神が宿った神器が弱いわけがない。


「ちなみにおまえの居場所は第六感で見えている。お前に逃げ場はないと思え。」


壁から起き上がろうとする極夜を背中から生えた【網型神器】ディーレンで捕獲する。


「俺は獲物を絶対に逃がさない。金が絡んでんだ、悪く思うなよ。」


デスペラードは【毒型神器】ニョロノフを左手から放出する。


「ゴ・・・ガハッ!!」


極夜から力が抜けていく。


「しびれてしばらくは動けねえだろうよ。」


デスペラードは自分の体と【棒型神器】リノペルフォンを切り離す。


「お前はこれくらいで死なねえだろ。本来の力を忘れてるだけだ、お前がそのままだと世界は()()あいつに支配される。」


デスペラードは【棒型神器】リノペルフォンに力と魔力を込める。


「ここでお前が死ねば世界は終わる。だから絶対死ぬなよ。」


デスペラードは【棒型神器】リノペルフォンを力強く極夜にたたきつけた。


「【【星砕(リノペルフォン)】】!!!!」


地面が崩壊する。


甲高い地響とともに建物が。いや、国ごと二つに割れた。


デスペラードはリノペルフォンを見る。


血は着いていない。


「……、どうやったらあの状況で避けれたんだ?」


「…………。」


極夜の左眼が白い稲妻を帯びている。


それに共鳴してカラクリも白い雷を纏っていた。


「《四式・超電戒チョウデンカイ》。体を雷に変換し、光の速さで移動できる。」


「光の速さでか。確かにその速さがあれば俺の攻撃をかわせる。だが俺は完全自動回避がある、お前のは完全ではない。お前の方が不利なんだぜ?」


デスペラードはリノペルフォンを持って極夜の方へ走っていく。


「だったら。」


極夜の鋭い剣がデスペラードのそばを掠める。


「掠った?自動回避が反応しなかった?」


極夜は続けざまに剣を振るう。


その中の一撃がデスペラードの頬をかすり、軽く出血する。


「下手な豆鉄砲も数打ちゃ当たる。所詮人の作った道具、いつかは限界はくる。」


人間離れした、まるで音の速さのような剣がデスペラードを追い詰める。


「ぐぅぅぅぅぅぅ!!」


デスペラードも負けじとリノペルフォンを振るうが極夜にはかすりもしない。


「限界が来たな。」


その刹那、デスペラードに鋭い一太刀が。


「!?」


デスペラードは驚いて1度距離を置き、自分の体を確かめる。


確かに体を切られた感覚がした。


しかし外傷はない。


「1」


「2」


「3」


極夜が発するカウントダウン。


デスペラードは何かを悟ったように極夜の方を見る。


「4」


「.........、くそっ」


「5」


5のカウントダウンでデスペラードの体が真っ二つに切られた。


「《二式・次元斬》。」


上半身と下半身に分かれたデスペラードは地面に崩れ落ちる。


すると帯型人器が警告音のようなものを鳴らす。


『装備者の生命危機を感知、緊急テレポートを開始します。』


デスペラードは青白い球体で囲まれる。


「な、なんだ!?」


デスペラード自身何が起こっているのかわかってないようだ。


「あのババアこんなもんまでつけやがって!!」


極夜は剣を収める。


「くそっ、今日は俺の負けだ。お前ならきっとやつを止められる。頼」


デスペラードは音もなく消えていった。


「これは僕の.....勝ち?なのかな。」


極夜はホコリを払う。


「さて、」


極夜は部屋に着いている監視カメラに向かってこう言い放った。


「次はお前の番だな。」


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