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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、カギと記憶
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T-57 人器

「ん......。」


極夜は周りの煙たさで目が覚める。


「起きたか。」


隣には灰皿に大量の吸い殻をためたデスペラードが座ってタバコを吸っている。


「体に悪いよ。」


「はっ、タバコを吸えない人生なんて死んだほうがマシだよ。それにお前だって吸ってんだろ?」


「ま、まあ少しだけ。」


「なら一本だけ吸おうぜ。」


そういわれて極夜もデスペラードの隣に座り、タバコに火をつける。


「ん、ファイブスター吸ってんのか。」


「うん、前は違うタバコ吸ってたんだけど師匠が吸ってるのを見てこれを吸うようになったんだ。まあでもタールは低いのだけど。君は何を吸ってるの?」


「呼びにくいしスぺでいいよ。おれはガキのころからスマイル吸ってる。」


スぺと極夜はしばらく談笑を交わした。


そしてタバコがフィルターあたりまできたあたりでタバコを灰皿に押し付けて火を消す。


「さて、俺は傭兵。依頼主に金をもらってる。わかるな?」


デスペラードは包帯を目に巻く。


「仕事って大変ですね。」


極夜もカラクリを構える。


「【帯型()()】プリーステス起動!!」


神器、ではなく人器が起動すると帯は顔全体を覆い隠した。


「この人器は五感をすべて遮断する俺の師が生み出した神を殺すための武具だ。」


包帯がデスペラードの頭を締め上げる。


「に、肉に食い込んでるぞ。大丈夫か?」


極夜がそういうが返事はない。


おそらく聴覚を遮断してるからだろう。


「いくぞ、切りかかるぞ、いいんだね。」


極夜はデスペラードの真横をかする程度に剣を振る。


しかしその剣はデスペラードに軽々とつかまれてしまった。


「・・・お前舐めてんのか?」


極夜の顔面に【棒型神器】リノペルフォンに変形したデスペラードの拳が炸裂する。


極夜はその衝撃で壁に激突した。


「これは殺し合いだぞ。手抜いてんじゃねえアホンダラ。」


「く、くそっ!!」


極夜はカラクリのバッテリーをアシドバッテリーに切り替える。


「後悔するなよ!!」


極夜は殺す気で酸を飛ばす。


しかし着弾する寸前、デスペラードは紙一重でそれらをよけたのだ。


「み、見えてないはずなのに。」


しばらくの静寂の後、デスペラードは口を開く。


「おそらくお前は何度もおれに攻撃したころだろう。だが一回も当てれず不思議に思っているはずだ。」


デスペラードがしゃべってる間にも攻撃を試みるがすべてかわされた。


「【帯型人器】プリーステスの能力は『自分に害のあるものをすべて自動的に回避する』力だ。

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