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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第五章、雇われの神
336/455

T-55 神

【箱型神器】トゥータから無数の神器が次々と出てくる。


それらはノコギリや弓などの武器もあるが釣り竿や網もある。


「ささっと終わらせて報酬もらうぜ!!【竿型神器】ピオーグ!!」


デスペラードが釣り竿を極夜に投げる。


それほど早くもない速度だったので軽々とよけた。


が、


「何!?」


釣り竿がブーメランのように戻ってきて極夜の足に釣り針が刺さる。


「大物だな。」


デスペラードがリールを巻くと極夜も引っ張られる。


そして至近距離まで近づいたところで今度は網の神器を取り出した。


「【網型神器】ディーレン。」


極夜は一瞬にして網にからめとられる。


「う、動けない!!」


極夜は必死に網を切ろうとするが網は切れない。


さすがは神器、神の使う道具だ。


そしてデスペラードは一本の棒を取り出した。


棒、なのだが先端が少し膨らんでいる。


まるでそこでものを殴るような形状だ。


「【棒型神器】リノペルフォン。こいつの一撃は重いぞ。」


「待っ...


「【【星砕(リノペルフォン)】】!!」



バゴォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!



棒から出る音ではないくらいの轟音とともに地面がえぐれ、直径100mほどのクレーターができた。


極夜はたったの一撃で全身の骨がおられた。


呼吸もすでに止まっている。


デスペラードは極夜の呼吸を確認した後、タバコに火をつける。


そこへやって来たのはゼロだった。


「なんだ、死体を持って帰りに来たのか?」


ゼロは返事もせずに極夜を抱きかかえる。


そして耳元で何かをささやいた。































暗い闇の中、極夜は無限に落下する感覚に襲われる。


その無限に広がる闇の中腹で何かをささやかれた。


『記憶のカギは2つ。一つは【No,(ナンバー)】と【二つ名】、もう一つは【役割】と【真名】。あなたのNo,(ナンバー)は1、そして二つ目の名は【夢創家】。』










息がなくなった極夜の体ががたがたと震えだす。


「早く起きなさい、あなたは真なる神の復活に必要なのです。」


黒い雷と紫の炎が極夜を包み込む。


デスペラードはタバコの火を灰皿に押し付けて消す。


そしてバックラーのような小さな盾型の神器を取り出した。


「いや~な予感がするぜ。」


次の瞬間、光の速さでレーザーが飛んできた。


その攻撃が盾にあたるとレーザーは霧散した。


「は、早すぎるだろ。【盾型神器】ヲガノフの絶対防御がなかったら死んでたぞ。」


極夜は雷と炎の中から姿を現す。


極夜の姿を保っているが背中に黒と紫の入り混じった4枚の翼が生えている。


そして頭上には三重の天輪(天使のわっか)が輝いている。


天輪は天上に住まう生物の階級の表しである。


天使は一重の天輪。


位の高い天使は二重の天輪。


そして三重の天輪は【神】である証である。

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