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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、元天国の王
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T-46 【世界は廻り続ける】

「ぬぅ!?貴様は!!」


アマハラの姿となった天之川がサンダルフォンの前に立つ。


「その気配、その魂。貴様天之川翔だな!!」


「あぁそうだ。」


「300年前はよくも我を倒してくれたな。しかし新たな力を手に入れた我は誰にも止められん!!!!」


サンダルフォンが手を前に突き出すと黒い渦が出来上がる。


「エクストラスキルは進化し特性が変化することがある。これが我の新たなエクストラスキル、【聖なる樹の天命(セフィロト)】だ!!」


サンダルフォンが渦の中に入るとサンダルフォンの気配が消える。


そして空間中に渦が出現し、そこからサンダルフォンが入ったりでたりを繰り返す。


「フハハハハ!!!!このエクストラスキルは『並行世界を越える』ことができる。我がどこから出てくるかなど絶対にわから





ドスっ!!



「が……ぁぁぁぁぁ!!!!???」


サンダルフォンに魔力でできた刃が突き刺さる。


「僕は時を止めれる。たとえ君が並行世界を越えようが関係ない、君がこの世界に戻ってきた瞬間に時を止めればいいだけだ。」


「おのれおのれ!!!!」


サンダルフォンは再び並行世界に逃げ込む。


しかし今度はなかなか出てこない。


「終わりだ!!」


声が一瞬聞こえた後、光の剣が渦から大量に出現する。


「その魔術の弱点なら知っているぞ!!時が止まっている間は魔力を回復することはない。たとえ時を止めてもこの量の光の剣は対処できん!!!!」


「…………。」


「死ね天之川翔!!!!我は王天使最強。いや、我こそが神だ!!!!」


光の剣が天之川めがけて飛んでくる。


しかし、



カランカラン



光の剣は全て天之川に届く前に落とされた。


「…………は?」


天之川はアームをウィンウィンと動かす。


「エクストラスキルが進化したのは君だけじゃないよ。」


時が止まっていないのにも関わらず、サンダルフォンは呆けて動かない。


「僕の新たなエクストラスキル、【世界は廻り続ける(ローリングザワールド)】。この能力は魔力が減ったと同時にそれを上回る速度で回復する。そしてこの力は止まった時の中でも発動する。」


つまり天之川はどれだけ魔術を使っても魔力切れを起こさない。


たとえ時が止まっていても。


「そ、そんなバカな……。我は最強の…………。」


「僕の方が強かったってことさ。」


天之川はナイフを一本サンダルフォンに投げる。


そして次の瞬間一本だったナイフが500本に増え、サンダルフォンを突き刺した。


「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!我はぁぁぁぁぁぁ、神なのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!」


天之川は鼻で笑い、一言呟いた。


「はっ、こんな弱い神がいるわけないでしょ。」


サンダルフォンはチリとなって消えていった。


それと同時に謎の空間が歪み、気づけば元の部屋に戻っていた。


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