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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第三章、元天国の王
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T-43 なぁ、ゲームしようぜ

「…………。」


「だ、大丈夫極夜?」


「これが大丈夫そうに見えるオルルは大物だね。」


極夜、オルクジャナス、ゲッケイジュは学校がないことをいいことにオルルの家でゲームをしていた。


学園長は学校のことで忙しくて家にいないのでその隙に遊んでいる。


「極夜よっわ。」


「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


ゲッケイジュのアケコン捌きに敗北する極夜。


たまにはこういう日があってもいいだろう。


「そういえばさ、昨日おっきなUFO見たの。」


「え。」


極夜はドキッとする。


あの後示談金をもらったグラトニアス側は昨日のことを一切口に出してはいけない。


「えー、そんなのあるわけないでしょ。」


「ほんとに見たもん。」


「絶対見間違いだって。極夜はUFOとか信じる?」


「信じるわけないだろ。だってこの世界の外側なんて誰も見たことないんだよ?学校で習った大いなる空間ってのも実際信じられないし。」


世界とは星のこと、大いなる空間とはすなわち銀河である。


この世界では『宇宙』という言葉は存在しない。


科学が発展していないため宇宙に到達する方法がないからだ。


この星で唯一宇宙を見たもの、知ったものは極夜の父『聖夜』と『天之川 (アマハラ)』だけである。


「はい、よそ見しない。」


「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「極夜弱すぎるよ、私でも勝てるよ。」


極夜はゲームが下手だった。


「てかゲッケイジュ。お前そのアームずるいだろ!!」


「そういうけどアームに電気信号伝えるの若干ラグあるし。じゃあオンラインで繋いでやろっか。」


オンラインで繋いでゲームを始める。


「絶対勝つ!!」


レディーゴーの合図で即死コンボを決められて極夜は拗ねて帰っていった。










「極夜帰っちゃったね。」


「ツキがボコボコにするからでしょ。」


「僕一応この格ゲーの世界ランカーだし。じゃあ僕も帰るよ。」


「うん、またね。」


ゲッケイジュもキュラキュラと車輪を引いて帰っていった。



オルクジャナスの家から少し離れたところでゲッケイジュは止まる。


するとモニターから一人の人間が出てきた。


「ふぅ、やっぱりこの中は狭いな。」


出てきたのは絶世の美少年。


醜いという言葉が一番似合わないほど美しい顔、肌。


モニターから出てきた男はモニターを何かの力でシュルシュルと縮ませてポケットに仕舞い込む。


「いつかこの姿を二人にも見せれる時がくる日があるといいな。」


夕焼けが男を照らした。



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