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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第二章、移動要塞シャングリラ
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T-38 シャングリラ5W

「国王?他国の国王が僕の国になんのようだ。」


「僕の国?あぁ、お前がこの国の王子か。なら知ってるだろ?あそこら辺にいる【終焉竜】が欲しいからだ。」


そう言ってネルドは遠くの方を指さす。


間違いない、あのあたりにはオルクジャナスの家がある。


「させるわけないだろ?」


「そういうと思ったよ。」


隣にいた二人のロボットが5枚の大きな機械の羽のように変化していく。


「我が国のさらなる発展のため、あの女はいただく。邪魔するなら殺すよ?」


「し、師匠。どうすればいいんです?」


「あいつを一人で倒してみろ。それが次の修行だ。」


骸骨はさっと近くの岩場に移動し、茶を啜る。


「あ、あんたって人は!!」


極夜が怒りをあらわにしていると、



ガン!!



「ぐっ!!」


羽の一枚が極夜を殴った。


羽はそのまま極夜の頭上をひらひらと飛んでいる。


「やれ、『シャングリラ5W(ウィングス)』。そいつを叩きのめせ。」


すると残りの4枚の羽も極夜にぶつかっていく。


「な、なんだよこれ!!」


「俺の武器、『シャングリラ5W(ウィングス)』だ。この5枚の羽は俺の体に埋め込まれた機械を使って俺の思うがままに動かすことができる。」


「くそっ!!」


極夜は羽の一枚に剣で攻撃するが傷一つつかない。


「無駄だぜ、この武器はアダマンタイト(自然で取れる世界で一番硬い鉱石)でできている。生半可な攻撃が効くかよ!!」


ガンガンと極夜は羽に攻撃される。


剣以外の攻撃手段を持たない極夜は守ることしかできない。


「チッ、なかなかしぶといな。おい、スケルトンのあんたは俺に攻撃しないのかよ。」


「私はただ見ているだけだ、手を出すと修行にならないからな。」


ネルドが喋っている間にも極夜は羽の攻撃を受けている。


「へっ、淡白なジジイだ。骸骨スケルトンのくせにダセー指輪なんかつけてよ。」


「…………今なんて?」


「淡白なジジイって言ったんだよ、骸骨のくせにアクセサリーなんかつけてよ、ダセェんだよその指輪








「言葉に気をつけろ。」


「ひ、ヒィッ!!」


ネルドの首元に剣がつきつけられている。


先ほどまで遠くにいたはずの骸骨は音もなくネルドのところまで移動していた。


骸骨が元の場所に戻ると同時にネルドは恐怖で羽の操作を緩めてしまう。


「し、しまった!!」


極夜はその隙を逃さず、一瞬で間合いに入った。


だが、



ガイン!!!!



「な〜んてね。」


蚊ほどの小さな大量のロボットがネルドへの剣を受け止めていた。


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