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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、誘拐されたオルクジャナス
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T-26 最弱の護衛

「ね、ねぇ極夜。そろそろ鬱陶しいんだけど。」


「いやだめだ、どこかに殺し屋がいるかもしれないし。」


「いつからわたしのボディーガードになったのよ。」


俺はオルルが通る道全てを確認、遠くからのスナイパーを警戒していた。


食べ物も毒味し、通行人全てに目を光らせている。


ゲッケイジュも面白そうだからと一緒にやってくれる。


「どうせお父さんから言われたんでしょ、『娘を狙う輩がいるかもしれないから娘を守ってくれ』とか。自分の身くらい自分で守れるって。」


「そうは言ってもさ。」



パリーーン!!



「ガラスが割れる音!?」


遠くで窓ガラスが割れる音がした。


「オルルに何かあるかもしれない。ゲッケイジュ、いくぞ!!!!」


「うん!!」


そう言って音の方に全力で走っていった。


「いや私となりにいるじゃん。」






「割れていたのは空き教室の窓ガラス。


僕たちが一番乗りで他には誰もいなかった。


「なんだ?何で割れたんだこれ。」


ガラスの破片は対して落ちていない。


つまり内側から破られたのだろう。


しかしここは角部屋、近くに誰もいない。


誰ともすれ違わなかったし。


「あれ、極夜くん。こんなところに紙が挟まってる。」


ゲッケイジュが指さしたところには一枚の紙切れが。


そこには、



《膨大な魔力を持った娘は頂いた》


と書かれている。



「「え?」」



護衛ミッション失敗






オルクジャナスは暗い倉庫に連れ去られていた。


「ちょ、ちょっと何すんのよ!!」


「静かにしていろ。」


大柄な男が3人。


対してか弱い(?)女性一人。


「私に何する気?えっちなこと?えっちなことでしょ!!」


「そんなことするか!!」


男は電話で連絡をとっている。


「よし、船の手配は済んだ。これでこの国を出国できる。」


「出国?あんたたち外国人なの?」


この世界では全国で言語が統一されている。


よって外国人かどうかはあまり区別がつかないのだ。


「そうだ、俺たちは《ラスカノン帝国》帝王の命令でお前をさらった。内容は詳しく教えてくれなかったがお前を帝王に売れば5億ルピアだぜ。」


3人は大声で笑う。


その中で一人、オルクジャナスは震えていた。


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