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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、誘拐されたオルクジャナス
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T-25 終焉を司る最凶最悪の竜

「……それはどこから聞いた情報だい?」


「アマハラが言ってました。」


「あぁ、そういえば伝えた的なことを言ってたね。」


アレイスターはため息をつく。


「【終焉竜】はこの世の全てを破壊する存在。宇宙を飛び回って星を破壊し、また違う星を破壊するを繰り返していた最凶最悪の存在だ。」


「それがあなたの娘さん、オルルなんですか?」


「…………オルルって呼んでくれてるのかい、ありがとう。娘はいつも君のことを話してくれるよ。」


学園長は静かにコーヒーをすする。


「娘はね、拾い子なんだ。ちょうど10年前に家の近くで倒れていたんだ。その時名前を聞いて正直助けるか助けないか迷ったよ。でも聖夜くんの封印を解くために使えるんじゃないかって思って拾ったんだ。その後もいろいろ世話していくうちに可愛く思えてきてね、今では聖夜くんを助けつつあの子もあのままの姿でいられるにはどうすればいいのかなんて考えている。」


「優しいんですね。」


「わたしは優しくなどないさ。わたしの妻であり君のお父さんの姉君はね、亡くなってしまったんだ。それも遠い昔に、違う星で。それをなんとか生き返らそうとした結果時間を巻き戻し、失敗し、聖夜くんを巻き込んだ。聖夜くんを巻き込んでいなかったら今頃君は聖夜くんと結衣くんの3人で幸せに暮らしてただろうに。」


「…………。」


たしかにそうかもしれない。


でも僕には責める資格はない。


「話が逸れてしまったね。わたしの娘が終焉竜ということは今のところ協力者以外に存在しない、しかしこの力をかぎつけて悪い輩が狙ってくるかもしれないんだ。」


「悪い輩、ですか?」


「あぁ。魔力測定の時に見ただろう?あの禍々しい魔力を。あの子はとてつもなく高純度の魔力を持っているんだ、それこそこの世界中の約半分くらいのね。」


「そ、そんなに!?」


「全盛期はもっとあったんだよ、でもあの姿になってから魔力は十分の一くらいに下がったかな。」


今の10倍、つまりこの世界5個分の魔力を持つ竜と父さんは戦ったのか。


終焉竜も大概だけど父さんも大概だな。


「極夜くん、娘を守ってやってくれないか?わたしも助けたいのは山々なんだが学園長としても聖夜くんを助けるにしても時間が足りないんだ。」


「任せてくださいよ。」


ドンと胸を叩く。


「この神成極夜、誠心誠意を込めて娘さんを守ります!!」


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