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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、誘拐されたオルクジャナス
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T-24 学園長との対話

コンコンコン


「入ってきて。」


扉の奥から声が聞こえる。


僕は重い扉を開けた。


中にいるのは緑髪の男性、学園長が座っていた。


ここはオルル、もとい学園長の家。


「娘と仲良くしてくれてるそうだね。」


「いや、まさか学園長の娘さんがオルルだなんて思いませんよ。」


「それで、話とはなんだい?」


「もうわかってるでしょ?」


「……聖夜くんの話だね。ついてきなさい。」


僕は学園長の転移魔術で転移した。


そこは父さんの墓の地下室。


学園長は緑色の部屋を鍵を使って開けた。


中に入ると円の形をしたテーブルが並べられている部屋だった。


「今日は誰もいないし座ろうか。あの豪華な椅子に座ってくれ。」


「いいんですか?これ多分父さんの席ですよね。」


「聖夜くんの御子息だ、座ってくれても構わないよ。」


学園長は緑色の椅子に座る。


「さて、自己紹介がまだだったね。私はご存知サンクチュアリ魔術学園の学園長、そしてかつて300年前の世界に君の父親を飛ばし、共に戦った男。【楽園を喰らう者(パラダイスイーター)】アレイスター=カミナリだ。」


「カミナリ……。」


「ファミリーネームが一緒なことが疑問かい?私は君の父親の姉の夫だ。つまり叔父に値する人物だね。だから学校外では叔父さんで構わないよ。」


二つ名の【喰らう者】ってどこかで聞いたことあるな。


あ、あの骸骨さんだ。


何か関係があるのかな。


「それで叔父さん、父さんについて知ってること全部話してください。」


「結論から言うと聖夜くんは自己中だ。」


「じ、自己中?」


「そう、自分の要望に忠実でどこまでも欲に素直だった。自分の野望のためなら邪魔するやつは皆殺し、でもとても仲間思いだ。彼のエクストラスキルは【神喰の魔神】、六柱の悪魔を自分の体に憑依させることで圧倒的な力を手に入れる。好きな食べ物は唐揚げカレーって言ってたよ。」


「僕も母さんによく食べさせられてます。」


「そういえば彼が封印されてから奇妙なことが起こったな。」


「奇妙なこと?」


「そう。わたしの二つ名は本来は【楽園の守護者】だったんだけど聖夜くんが封印されてから【楽園を喰らう者(パラダイスイーター)】になったんだ。他の聖夜くんに仕えていたゼロくんは【有限を喰らう者(リミテッドイーター)】、天之川くん(アマハラの元の名前)は【時間を喰らう者(タイムイーター)】、ベルゼブブくんは【魂を喰らう者(ソウルイーター)】って感じにね。」


「それももしかしたら父さんが関係あるってことですか?」


「そんな感じがする。まぁまた聞きたいことがあったら聞きにきてよ。」


「あ。最後にもう一つだけ。」


「うん?」


「【終焉竜】オルクジャナスって何者なんですか?」


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