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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第五章、体育祭
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T-22 打ち上げ

『続いて学園長による挨拶です。』


『はい、学園長のアレイスターです。いや〜皆さんよく頑張りましたね、特にCクラスの皆さんおめでとうございます。』


再び拍手が巻き起こる。


『私がなぜこのように強さに分かれてクラスを組んだのかわかると思います。世の中は力だけではない、知識や経験で力量が覆ると言うことを皆さんに知って欲しかったのです。Cクラスの皆さん、本当によく頑張りました。優勝特典として優勝トロフィーとこの国最高級の焼肉屋、【ZOZO園】の転移チケットと無料食べ放題券を贈呈します。ではバトルロワイヤルで頑張った神成極夜くんとドッコイくん、前に出てきなさい。』


僕とドッコイはみんなに背中をパンと叩かれて表彰台に登る。


「おめでとうドッコイくん。」


ドッコイに花束と券か渡される。


「極夜くん、君は本当に強いね。まるであの頃の聖夜くんを見ているようだ。」


「……やっぱり父さんのこと知ってるんですね。」


「あぁ、また何かあれば聞きに来るといい。」


僕はトロフィーを受け取る。


ちゃちな金箔なんかじゃない、本物の純金でできたトロフィーはとても重たかった。


「娘をよろしくね。」


最後に学園長からそう言われた。








ZOZO園プライベート貸切室



「うぉぉぉぉぉぉ、すげぇ!!!」


クラスメイトたちは大盛り上がりだ。


そりゃそうだ。


ZOZO園はこの国の重役たちくらいしか滅多に食べることのできない高級焼肉店。


とても希少な肉や高級肉を扱っていて王族である僕も小さい頃一度行ったくらいだ。

(宝物庫の財産はほとんど父さんのものだから勝手に使えない)


「ね、ねぇ見てよ極夜。」


オルルが指差す肉は金色に輝いていた。


「ま、眩しい!!」


着色をしたわけではない、本当に肉自体が金色に輝いているのだ。


「ねぇ極夜くん、これドラゴンの肉を再現したものだって。」


と、モニターのゲッケイジュがゴロゴロと転がってくる。


「お前こういう日くらい生身でこいよ。」


「……僕は醜いから人前には出たくないんだ。それにモニターが口に入れたものは僕本体のところに転送されるから。」


するとドッコイがいきなりゲッケイジュに肉を詰め込みだした。


「じゃあ遠慮する必要はないな。オラもっと食え!!」


「ぐぇぇぇ!!!ちょ、本体のいる部屋が油臭くなる!!止めて極夜くん!!!!」


俺は楽しそうなドッコイとゲッケイジュを置いてオルルのところにいく。


「あ、ねぇねぇ極夜バトロワちょーかっこよかったよ!!」


「ほんとほんと。そうだLINE交換しようよ。」


「あとインスタ用の写真とろーよ、ほらこっちきて。」


モテモテパラダイスだ。


こんな経験生まれて初めてだから正直嬉しい。


それにうちのクラスは美人揃いだし。


するとオルルがバンと机を叩く。


「……ごゆっくり。」


明らかに怒った声でそう告げてバルコニーに出ていってしまった。


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