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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第五章、体育祭
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T-20 バトルロワイヤル開始

魔王。


それはこの魔国グラトニアスに8つある町の一つ、《魔王の森》を治める人物である。


魔王の森は釣りや魔獣のハンティングが盛ん。


そしてそこで育った魔王の息子、佐藤光は銃の名手だと言われている。







『試合開始!!!!』


合図と同時に銃声が鳴り響いた。


「ドッコイ!!」


「《地心魔術》地の怒り!!」


ドッコイが地面を割り、銃弾は破壊された。


「いきなりかよ。」


しかし、光はニヤッと笑った。


「っ!?極夜!!」


ドッコイが僕をドンと押し倒す。


すると僕が元いた場所に銃弾が飛んできた。


「……見切るか。」


光はジリジリと近づいてくる。


「タカノブ。」


光がそういうとBクラスの二人は場外に吹き飛ばされた。


「切捨御免。」


チャキンと刀を鞘に戻す。


あの二人かわいそう。


「タカノブ、いくぞ。」


「かしこまり。」


タカノブはバッととびだす。


その後ろを光が銃で撃つ。


「な、自分の仲間を!!」


しかし弾丸はウネウネと揺れてタカノブの背中から逸れて僕たちの方に向かってきた。


しかし避けれない速度ではない。


僕とドッコイはしゃがんで避けた。


「……ふっ。」


しかし弾丸は何かで弾かれる音と共に再び僕たちの方に向かってきたのだ。


「うわっ!!」


右肩に銃弾が突き刺さる。


「殺傷能力を抑えた代わりに空気で跳弾するように変化させた。これが《魔王銃》ブラックエンペラーだ。」


ガチリと銃のダイヤルを回す。


「さぁ今度はどんな風に動くかな。」



ドドドン!!!!



銃弾が三発打ち込まれる。


「また跳ねるかもしれない、気をつけろよ極夜。」


「いや違う、銃弾はブラフ。ドッコイ、上だ!!」


ドッコイの頭上には気配を消したタカノブが。


隆信たかのぶ流剣術奥義、《乱紅葉みだれもみじ》。」



ズババババババババ!!!!!!



「グッ、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


「ドッコイ!!」


「なーによそ見してんだ?」


よそ見をしてしまった僕の腹を銃弾が三発突き刺さる。


「ぁぁぁぁぁぁ!!!」


僕たちは二人してその場に倒れた。


「もう降参しろよ、このままだと死んじまうぜ。」


光は銃を僕に向ける。


「断る。」


「そうかよ。」



ドン!!!!



「光、これ以上はダメでござる。規則上殺傷は禁止ゆえ。」


「ちっ、タカノブ手伝え。こいつら場外に落とすぞ。」


タカノブはドッコイを担いで場外に投げ捨てる。


「あとはこいつだけだな。」



グッ



「あぁ?」


僕は地面に指を突き立ててこの場から離れられないようにする。」


「ちっ、ウゼェんだよ!!」



ドドドドドン!!!



指から力が抜ける。


「手間かけさせんな。」


ずるずると引っ張られる。


ダメだ、このままだと場外に……。


「しっかしお前本当に王族か?父様から陛下のことは聞いてたけどその息子がこんなのなんてガッカリだ。どうせ陛下も大したことないんだろうな。」




その瞬間、僕の背中から黒い翼が生えた。


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