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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第四章、数多の強者の影に居る
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T-16 バトルロワイヤル

「死ねやぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「お前がなぁぁ!!!!」


阿鼻叫喚。


結局あの後クラス全員でバトルロワイヤルが開催された。


すでに30人中25人が脱落した。


残っている選手の紹介をしよう。


まずは僕、魔術は使えないがある程度剣が使える。


ドッコイ、地心魔術という地面の心を理解し揺らすことができる。


アズール、海賊の息子で荒海魔術が使える。


メメント、他人の思い出を引き出す力を持っている。


カイザー、貴族出身で魔術も剣術も長けている。



優勝候補はカイザーとドッコイ。


カイザーに関しては本当にCクラスが疑うくらい強い。


「はっはっは!!愚民どもめ、這いつくばれ!!!!」


ちょっと性格に難があるけど。


「ぐあっ!!」


ここでアズールが脱落した。


残りは4人。


「極夜、よそ見たぁ余裕だなオラっ!!!」


ドッコイのハンマーが頭上を掠める。


「あぶなっ!!」


「まだまだぁ、《地の気持ち・怒》!!」


ドッコイの得意な《地心ぢしん魔術》で地面が揺れる。


「うわぁぁ!」


その影響でバランスを崩したメメントがカイザーに倒された。


「さて、これでもう3人だ。生き残れるのは二人だけ、残り一体を排除するか。」


カイザーは地面に剣を突き刺す。


すると揺れていた地面がぴたりと止まった。


「な、俺の地心魔術が止まった!?」


「さぁ見たまえ、我が父より賜りし《魔剣》を!!」


魔剣とは聖剣と異なる存在。


聖剣は天使が作ったのに対し、魔剣は悪魔が作ったとされている。


使用するにはそれ相応の対価が必要だがその力は聖剣をゆうに超える。


地面に突き刺さったカイザーの剣がみるみる変化していく。


あれは刀剣転移魔術か?


「ふぅん、やはり美しい。父の剣(マイハニー)、《魔剣》レヴァティンは。」


そう言ってカイザーは剣をぺろぺろと舐め回す。


カイザーは頭も良く、剣も魔術にも長けているがこの『剣に恋をしている』という異常っぷりでCクラスに落とされた。


「さぁ行くぞ。まずはよわっちい極夜、貴様からだ!!」


「うわっ!!」


僕は慌てて剣を弾く。


「ほぅ、一応できるじゃないか。でもね、マイハニーには勝てないよ。」


そういうとカイザーは魔剣に魔力を込め出した。


これが魔剣特有の《魔剣技》と呼ばれるもの。


魔剣に魔力を注ぎ、固有の能力を発動する。


カイザーの魔剣レヴァティンは一本二本とどんどん増えていった。


「これがレヴァティンの魔剣技、《魔剣複製》だ。」


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