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世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、父の墓の秘密
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T-4 父の手がかり

なんだろうアマハラが急にぐるぐる回り始めた。


『神成?ありえない私の目標がこんな目の前にいた?いやしかし別人の可能性もある、そもそもはじめてのタイムワープでドンピシャ正解の世界を引いたのか?もしかしたら指輪が僕らを惹きつけてくれたのかも……。』


ウィンウィンと変な音を立てながら回るアマハラ。


言葉がカタコトじゃなくなってる。


『失礼極夜、君の父親の名前は?』


「えーっと、確か神成聖夜って母さんが言ってた。」


『じゃあ君が聖夜の子孫?こんな無欲で純粋無垢な子が!?あの野蛮で憎たらしくて欲望の化身の息子なんて絶対ありえない!!!』


「なんかキャラ変わったね。」


『そりゃ変わるよ!!あくまで機械っぽく見せたかっただけであんな言葉遣いにしてただけだし!!!!』


「でもなんでアマハラそんなにわちゃわちゃしてるの?」


ピタッとアマハラの動きが止まる。


そして僕の目線のところまでやってきた。


『いいでしょう助けてくれたお礼です。私の全てを、そしてあなたの父親についても教えましょう。』


「父さんのことも?」


『私は本名、天之川翔あまのがわかける(呼び方はアマハラでいいよ)。君の父親の神成聖夜と共に300年前の世界で厄災と戦った人間だ。』


「アマハラって人間なの?それに父さんは300年前から生きてたの?」


『その言い方だと聖夜は死んだ扱い受けてるのか、聖夜は今から300年前に復活した【終焉竜】と呼ばれる最強最悪の竜との戦いで僕ともう一人の仲間を逃すために自らと共に終焉竜と封印されたんだ。そのあと色々あってもう一人の仲間をこの時間帯に送り出したんだけど僕は体の一部が欠損していてもう長くないと思って死ぬ前にこのアマハラを作ってこれに自分の人格を植え付けたんだ。ここまでは理解できましたか?』


「…………。」


『し、死んでる!?』


僕の頭はオーバーヒートして壊れた。









「要するにアマハラは父さんの友達で父さんはまだ生きてるってことだね。」


「 『僕の感動話が1行にまとめられた……。』


これはすごいぞ。


僕の父さんはまだ生きてたなんて!!


僕の心の中の英雄が、憧れの人に会える可能性があるなんて!!!!


「あ、今何時?」


『現在6時30分。』


アマハラの目の部分が一瞬で時計に変化して時間を知らせてくれる。


「僕もう帰らないと、母さんに怒られちゃう。」


『よし、じゃあ帰ろうか。』


「…………アマハラも来るの?」


『いや〜よくよく考えたらこの時代に居場所なくてさ。空飛ぶ時計ってことでうちにおいてよ。』


「いやいいけど……。」


『よっしゃ、じゃあ今日の僕のご飯はステーキで頼むよ。』


「僕のサラダ半分あげるよ。」


『それはいらん。』


僕に新しい友達、もとい仲間ができた。

























極夜とすれ違うように緑髪の青年が墓に再びやってきた。


青年は墓に置かれたICカードを拾い上げる。


「……開いた形跡がある。でも深部には触れられていない、でも滞在時間が長いな。」


青年は墓にカードを使ってハッチから地下に行く。


「カメラの映像記録は……、くそっ音が聞き取れない。しかしこの球体はなんだ?」


青年は監視カメラの映像を見たあと、広い空間のひとつだけ違和感のある壁に別のカードをタッチする。


すると奥がゴウンゴウンと開き、中からさらに広い研究所のよなものが建っている。


「明日から彼も入学か、うちの娘とも仲良くなって欲しいものだね。」


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